『メトロクロス』は、ナムコが1986年12月16日に発売したファミリーコンピュータ用の障害物競走型アクションゲームです。1985年に登場したアーケード版をもとに、記憶を失ったランナーが果てしない通路を走り抜けます。目的は、0.1秒単位で減る制限時間が尽きる前に、各ラウンドのゴールへ到達すること。右入力による加速、上下移動、ジャンプを使い分け、床や敵の配置に合わせて走るラインを変えていきます。
全32ラウンドには、滑る床、落とし穴、巨大な缶、動く壁などが待ち受けています。缶を蹴って高得点を狙うか、踏んで時間を止めるかという選択も攻略の一部です。残機制ではないため、衝突後の立て直しと残り時間の管理がゲーム継続を左右します。ここでは画面表示と操作方法から、全ラウンドの構成、得点、隠しキャラクター、実戦で役立つ走り方までを紹介します。
ゲーム概要
ランナーは、自分が誰なのか分からないまま、どこまでも続く通路で目を覚まします。巨大なジャンボカンを跳び越し、出口を求めて走りますが、目覚めた先に現れるのは次のラウンドです。
コースは左から右へ進む横スクロール形式で、奥行き方向に5本の走行ラインがあります。右入力を続けると加速し、左入力では減速します。上下移動で障害物のないラインへ移り、ジャンプで床上の物体を越えるのが基本です。
全32ラウンドは8ステージに分かれ、1ステージは4ラウンドで構成されます。制限時間内にゴールすれば次へ進み、ROUND 32を終えるとALL CLEARの演出が発生します。その後は得点を保ったままROUND 1へ戻り、同じ32ラウンドを周回します。
画面の見方
画面上部には、得点や残り時間など、走り方を決める情報が並びます。特にTIMEとAREAを見れば、残り時間に対してどこまで進んでいるかを判断できます。
| 表示 | 内容 | プレイ中の見方 |
|---|---|---|
| SCORE | 現在の得点 | 缶やゴール後の加点を確認します |
| HI-SCORE | 最高得点 | 現在得点の目標になります |
| DRINK | ドリンクの所持数 | Bボタンで使える回数を示します |
| ROUND | 現在のラウンド | 1から32まで進みます |
| TIME | 基本の制限時間 | 0.1秒単位で減少します |
| + | 第4ラウンドの持越時間 | 直前3ラウンドで残した時間の合計です |
| AREA | コースの進行状況 | ゴールまでの残り距離を判断できます |
TIMEが10.0秒から9.9秒へ変わるとスパーが現れ、残り時間が少ないことを知らせます。ゴール到達時はGOAL IN、一時停止中はPAUSEと表示されます。
操作方法
移動にはコントローラーIを使います。速度を上げるだけでなく、必要な場所で減速し、走行ラインを合わせる操作が欠かせません。
| 操作 | 内容 | 攻略での使い方 |
|---|---|---|
| 右 | 前進して加速 | 安全な区間で押し続け、最高速へ近づけます |
| 左 | 減速して後方へ移動 | 障害物へ近づきすぎたときに間合いを調整します |
| 上・下 | 奥・手前へ移動 | 空いている走行ラインへ移ります |
| A | ジャンプ | 障害物を越え、転倒後は連打して早く復帰します |
| Aを押したままクラッカーへ乗る | クラッカージャンプ | 爆発を利用して遠くへ跳びます |
| スケートボード中にA | スケートボードから降りる | ジャンプが必要な場所の前で降車します |
| B | ドリンクを1個使用 | 約3.33秒間、走る速度を上げます |
| START | 開始・一時停止・再開 | 時間を止めて配置を見直せます |
ラウンド構成
各ステージの第4ラウンドはスペシャルラウンドです。直前3ラウンドで残した時間が、第4ラウンド固有の制限時間へ加わります。早くゴールした分が後の余裕になるため、各ラウンドは独立していません。
| ステージ | 第1 | 第2 | 第3 | 第4 |
|---|---|---|---|---|
| 1(ROUND 1~4) | 40.0秒 | 43.0秒 | 40.0秒 | 39.0秒+持越時間 |
| 2(ROUND 5~8) | 48.0秒 | 59.0秒 | 45.0秒 | 50.0秒+持越時間 |
| 3(ROUND 9~12) | 34.0秒 | 35.0秒 | 50.0秒 | 50.0秒+持越時間 |
| 4(ROUND 13~16) | 29.0秒 | 34.0秒 | 41.0秒 | 50.0秒+持越時間 |
| 5(ROUND 17~20) | 34.0秒 | 39.0秒 | 42.0秒 | 39.0秒+持越時間 |
| 6(ROUND 21~24) | 28.0秒 | 40.0秒 | 57.0秒 | 49.0秒+持越時間 |
| 7(ROUND 25~28) | 25.0秒 | 31.0秒 | 47.0秒 | 31.0秒+持越時間 |
| 8(ROUND 29~32) | 45.0秒 | 12.0秒 | 55.0秒 | 30.0秒+持越時間 |
第4ラウンドでは、基本時間と持越時間が別々に表示されます。基本時間内にゴールすると女の子が現れ、ランナーへキスをする演出も見られます。
障害物と敵
コースの配置はラウンドごとに固定されています。同じ場所では同じ危険が待つため、失敗した地点と安全な走行ラインを覚えるほど先へ進みやすくなります。
| 名称 | 動き・効果 | 対応 |
|---|---|---|
| スリップゾーン | 進入すると滑って減速します | ジャンプで避けるか、スケートボードで通過します |
| 落とし穴 | 落下して時間を失います | 位置を覚え、早めに別のラインへ移ります |
| クラッカー | 踏むと爆発して吹き飛ばされます | Aを押したまま乗れば大きく跳べます |
| ジャンボカン | コース上を転がります | 走行中の衝突を避け、上を跳び越えます |
| ハードル | 固定され、衝突すると体勢を崩します | ジャンプかライン変更でかわします |
| キューブ | 上下へ動き、触れると押しつぶされます | 動いた後に空くラインを通ります |
| ウォール | コースへ出入りします | 飛び出す位置を避けます |
| ジャンボタイヤ | 決まった軌道で跳ねます | 着地点を外して通過します |
| ネズミ | まとわりついて速度を下げます | 接触しないラインを選びます |
| キング・ナイト | チェス駒に対応した動きで進路を妨げます | 移動先と重ならないラインへ移ります |
| 飛車・角 | 将棋駒を模した動きで追います | 進行方向から外れるように上下移動します |
| コンベアー | 前進できず、その場で足踏みになります | 上下へ移動して外へ抜けます |
| ジャンプ台 | 踏むと通常より遠くへ跳びます | 着地点を見ながら移動距離を稼ぎます |
ハードルやジャンボカンは、ランナーの足裏を床タイルの線へ合わせるとかわしやすくなります。スケートボード中は、タイヤの下側を線へ合わせます。
アイテム
アルミカンへの接し方で、時間確保と得点狙いが分かれます。制限時間に余裕がない場面では踏み、余裕がある場面では同じ缶を蹴り続けるという使い分けができます。
| 名称 | 効果 | 使い方 |
|---|---|---|
| アルミカン | 踏むと約2秒間、TIMEが止まります | 累計10個踏むとスーパーブーツが現れます |
| スペシャル・ドリンク | 取得するとDRINKが1個増えます | Bで使うと約3.33秒間加速します |
| ドリンク・パック | DRINKが2個増えます | 同じアルミカンを5回蹴ると現れます |
| スケートボード | スリップゾーンで減速しません | Aで降りるまで通常ジャンプはできません |
| スーパーブーツ | 約8秒間、無敵になって加速します | 障害物が続く区間を一気に進めます |
ドリンクは効果中に続けて使用できません。所持数は各ステージのスペシャルラウンド終了まで保たれ、残った分は得点へ変わります。
スコア仕様
高得点を狙うには、早いゴールだけでなく、アルミカンの連続キックや特殊な通過方法も組み合わせます。ただし、得点行動で時間を使いすぎるとゲームオーバーになるため、TIMEとAREAの差を見て狙いを切り替えます。
| 得点条件 | 得点 |
|---|---|
| コースを一定区間進む | 50点 |
| 同じアルミカンを1回目に蹴る | 100点 |
| 同じアルミカンを2回目に蹴る | 500点 |
| 同じアルミカンを3回目に蹴る | 1,000点 |
| 同じアルミカンを4回目に蹴る | 2,000点 |
| 同じアルミカンを5回目に蹴る | 5,000点 |
| ゴール時の基本時間0.1秒 | 50点 |
| 第4ラウンドの持越時間0.1秒 | 100点 |
| 第4ラウンド終了時のDRINK 1個 | 5,000点 |
| 搭乗中に別のスケートボードへ乗り換える | 2,000点 |
| クラッカージャンプでゴールする | 5,000点 |
| スケートボードでゴールする | 10,000点 |
通常ラウンドでは、残した基本時間1秒が500点になります。第4ラウンドの持越時間は1秒1,000点なので、直前3ラウンドを早く終える行動は、完走の余裕と高得点の両方につながります。
隠し要素
特定の行動を重ねると、ナムコ作品で知られるキャラクターが登場します。出現させる場合は、ゴールまでの時間を確保してから条件を狙います。
| キャラクター | 出現条件 | 得点 |
|---|---|---|
| パックマン | 1ラウンド中にジャンプ台の大ジャンプを20回行う | 2,000点 |
| プーカァ | スケートボードで落とし穴へ落ちる | 1,000点 |
| ソルバルウ | 基本時間を正確に5.0秒残してゴールする | 7,650点 |
| 女の子 | 第4ラウンドを基本時間内にクリアする | 0点 |
| ディグダグ | 1ラウンド中にクラッカージャンプを4回行う | 1,000点 |
ソルバルウは5.1秒や4.9秒では現れません。パックマンを狙うときは、20回目の大ジャンプとドリンクによる加速時間を重ねない方が確実です。
残機と再開
残機やライフ、得点によるエクステンドはありません。ゴール前にTIMEが0になると、その場でゲームオーバーです。障害物への衝突や落とし穴は時間を失う原因になりますが、直ちにゲームオーバーになるわけではありません。
同じラウンドで落とし穴へ4回落ちるとZAPPED!が表示され、現在のステージの第1ラウンドへ戻ります。たとえばROUND 6で条件を満たした場合はROUND 5から再開します。
ゲームオーバー後は、タイトル画面でAを押しながらSTARTを押すと、直前に到達したステージの第1ラウンドから再開できます。ROUND 11まで到達していればROUND 9からの再開です。ただし、得点は0へ戻ります。
最高得点はRESET後も残りますが、電源を切ると消えます。電源投入時の最高得点は50,000点です。
節目の演出
ROUND 32のゴール後はGOAL IN、ALL CLEARの順に表示されます。残り時間とドリンクが得点へ変換された後、専用のクリア演出と都市のシルエットが現れます。
クリア後にゲームが完全終了することはありません。ラウンド番号は1へ戻り、得点を引き継いで次の周回が始まります。コース配置と基本の制限時間は1周目と同じです。
攻略の流れ
序盤の狙いは、右を押して速度を上げながら、足裏を床タイルの線へ合わせる感覚を覚えることです。ハードルやジャンボカンへ正面から近づいた場合は、早めに上下へ動くか、Aで跳び越えます。接触して転倒したらAを連打し、復帰までの時間を短くします。
中盤の狙いは、アルミカンと乗り物を目的に合わせて使うことです。残り時間を増やしたい場面ではアルミカンを踏み、高得点とドリンク・パックを狙う場面では同じ缶を5回蹴ります。スケートボードはスリップゾーンに強い一方、通常ジャンプができません。落とし穴や跳び越えたい障害物の手前ではAで降ります。
後半の狙いは、固定された配置を覚え、障害物が重なる前に走行ラインを決めることです。コンベアーではジャンプを繰り返さず、上下へ移動して抜けます。クラッカーが続く場所ではAを押したまま乗り、連続する大ジャンプで前進距離を稼ぎます。
終盤では、得点よりゴールを優先する判断が必要です。特にROUND 30の基本時間は12.0秒しかありません。前のラウンドでドリンクを確保し、Bによる加速でゴールへ向かいます。第4ラウンドへ持ち越す時間も増えるため、スペシャルラウンドの余裕が広がります。
攻略まとめ
完走を安定させる基準は、TIMEだけでなくAREAも見て、残り距離に対する時間の余裕を判断することです。余裕があれば缶の連続キックや隠しキャラクターを狙い、遅れていれば得点行動を切り上げてゴールへ向かいます。
後半は反射的な回避だけでなく、どの走行ラインを通るかという記憶が効いてきます。スリップゾーンにはスケートボード、コンベアーには上下移動、クラッカーにはAの長押しと、障害ごとの答えを使い分けると走りが安定します。
1周の終盤だけを見るのではなく、3ラウンドで時間とドリンクを蓄え、第4ラウンドで使い切る流れを意識します。32ラウンドを通じて、速度、進路、得点の優先順位を切り替えることが、周回とハイスコアの両立につながります。
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