PlayStation版『ATHENA -Awakening from the ordinary life-』は、麻宮アテナを主人公にした3Dアドベンチャーゲームです。1999年3月11日に発売されました。開発は夢工房が担当しています。対戦格闘ゲームのKOFシリーズとは異なる世界を舞台に、普通の高校生として暮らしていたアテナが超能力へ目覚める過程を描いています。
物語の時代は2018年です。16歳の高校生である麻宮アテナは、平穏な日常を送っていました。しかし、身の回りで不可解な事件が相次ぎ、自分の中に眠る力へ気付き始めます。やがて事件は学校や街だけにとどまらず、謎の研究や怪物が関係する大きな脅威へつながっていきます。
椎拳崇もアテナを支える人物として登場します。KOFシリーズでは同じサイコソルジャーチームの仲間ですが、本作ではアテナへ思いを寄せる少年として物語へ関わります。登場人物の関係や設定は本作独自に構成されているため、KOFの物語を知らなくても理解できます。
画面は3Dで表現され、アテナを操作して学校、建物、研究施設などを探索します。室内を歩いて手掛かりや道具を見つけ、人物との会話から事件の真相を追います。戦闘を中心に進む作品ではなく、謎解き、探索、映像による物語を重視した構成です。全体は6つの章に分かれています。
アテナは物語の進行に合わせ、複数の超能力を身に付けます。相手の思考を感じ取るテレパシー、離れた場所の状況を見る透視、物に残った記憶を読み取るサイコメトリー、瞬間移動などを使用可能です。通常の方法では見つからない情報を超能力で探し、閉ざされた場所や仕掛けを突破します。
超能力を使う場面では、画面上の指示に合わせてボタンを入力します。決められたタイミングで正しく操作すると能力が発動し、失敗するとやり直しや不利な展開になります。敵や怪物と遭遇した場面ではエマージェンシーモードへ移り、攻撃や超能力を選んで危機からの脱出を目指します。
ゲームは3枚のCD-ROMで構成され、多数のコンピューターグラフィックスによる映像が収録されています。会話の多くは文字で表示され、重要な場面では映像と音声を使って物語を盛り上げます。明るいアイドルとしての麻宮アテナとは異なる、日常に潜む不安や超能力への戸惑いを描いた科学幻想的な作品です。
