アーケード版『餓狼 MARK OF THE WOLVES』伝説を継ぐ者たちの闘い

『餓狼 MARK OF THE WOLVES』は、1999年にSNKから発売されたネオジオ用の対戦格闘ゲームです。『餓狼伝説』シリーズの流れを受け継ぎながら、登場人物や舞台、操作システムを大きく刷新した新世代編に位置付けられています。物語の主人公は、ギース・ハワードの息子でありながらテリー・ボガードに育てられた青年、ロック・ハワードです。ギースの死から十年後のサウスタウンを舞台に、謎めいた格闘大会へ招かれたロックと新たな格闘家たちの戦いが描かれます。歴代シリーズから続投する中心人物をテリーに絞り、キム・ドンファンやキム・ジェイフン、双葉ほたるなど、新鮮な顔触れをそろえている点が特徴です。

従来の餓狼シリーズを象徴した複数ラインによる移動は廃止され、一つのライン上で攻防を繰り広げる形式に改められました。体力ゲージの任意の場所を指定するT.O.P.システムでは、体力が指定範囲に入ると攻撃力が上がり、専用のT.O.P.アタックや体力回復効果を利用できます。範囲を前半に置いて先手を取るか、後半に置いて逆転を狙うかという判断が、試合開始前から駆け引きを生み出します。

相手の攻撃を受ける直前にガードするジャストディフェンスも重要です。成功すると体力がわずかに回復し、ガードによる削りを防ぎながら反撃につなげられます。特定の必殺技を途中で止めるブレーキングや、必殺技を出すように見せるフェイントも用意され、連続技と攻めの組み立てに幅を持たせています。細かく描き込まれた人物の動きや背景演出、各キャラクターの個性が伝わるアニメーションも見どころです。新主人公を中心とした物語と緻密な対戦システムを両立させ、餓狼伝説の新しい方向性を示した作品です。

©1999 SNK

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