『ダライアス』の魅力を深掘り!AC版の革新的なゲームシステムとは

ダライアス

『ダライアス』は、1987年にタイトーからリリースされたアーケードゲームです。このゲームは、3画面連結の革新的なディスプレイを特徴とし、シューティングゲームのジャンルにおいて独自の地位を築きました。海洋生物をモチーフにしたボスキャラクターたちは、そのビジュアルとゲームの中核を成しています。

『ダライアス』とは

『ダライアス』は、画期的な3画面連結ディスプレイとボディソニック音響システムを使用した、タイトー開発の横スクロールシューティングゲームです。プレイヤーはシルバーホークという宇宙戦闘機を操り、地球型惑星ダライアスを侵略する敵勢力ベルサーと戦います。

ゲーム内容

プレイヤーは、多種多様な敵と戦いながらステージを進め、エリアの最後に登場するボスを撃破することが主な目的です。ゲームは、プレイヤーの選択によって異なるルートを提供する分岐路を特徴としています。

ストーリー設定

『ダライアス』の世界観は、遥か未来の宇宙を舞台にした壮大なストーリーが展開されます。地球は深刻な環境汚染と資源の枯渇に直面し、人類は生存可能な新たな星を求めて宇宙への探査を進めていました。この探査の結果、地球環境に非常に似た恒星系が発見され、その中のひとつの惑星が「ダライアス」と名付けられました。人類はダライアスに移住し、新たな社会と科学技術を築き、一時は繁栄を謳歌します。

しかし、その平和は突如として終わりを告げます。宇宙の別の隅から、戦闘知性体「ベルサー」がダライアスを侵略のターゲットに選び、彼らの特徴である海洋生物型の宇宙艦隊を使って襲来しました。ベルサーの攻撃は凄まじく、ダライアスの住民の多くが命を落とし、生き残った者たちは惑星の地下深くにあるシェルターに逃れるしかありませんでした。しかし、シェルター内の資源も限られており、そのままでは全滅は時間の問題でした。

そこで、ダライアスの生存者たちは、全員の意志を集約して最後の希望を託すことを決めます。彼らはプロコとティアットという2人の若者を選び、小型輸送機を改造した先進的な戦闘機「シルバーホーク」に搭乗させ、ダライアスからの脱出と次なる安住の地を探す任務を与えました。この戦闘機は、敵を迎撃するための強力な武器と防御システムを備えており、プロコとティアットは地下シェルターからの強行突破ルートを用いて地表へ向かい、宇宙空間を目指します。しかし、彼らの前にはベルサーの艦隊が待ち構えており、彼らの旅路は極めて危険で困難を極めるものとなります。この状況を乗り越え、2人は人類の未来を切り開くことができるのでしょうか。それが『ダライアス』の世界観とストーリーです。

ゲームシステム

『ダライアス』のゲームシステムを解説します。

ゲーム画面

  1. スコア表示: 画面の上部中央にはプレイヤーのスコアが表示されています。
  2. 武器の状態: 画面の上部左側には武器のステータスが表示されており、「MISSILE」、「BOMB」、「ARM」というラベルがあります。その下のゲージは、それぞれの装備に対応するカプセルの取得数を示しています。
  3. ゾーン表示: 画面の上部中央には滞在中のゾーンを表示しています。
  4. プレイヤー情報: 「PUSH 2 PLAYER BUTTON TO START」というテキストが表示されており、これは2人目のプレイヤーが参加可能であることを示しています。
  5. 残りクレジット数: 画面の下部右側に、プレイヤーがゲームを続けるために利用可能なクレジット数を表示しています。

操作方法

プレイヤーは8方向レバーと2つのボタン(対空攻撃と対地攻撃)を使用して自機シルバーホークを操作します。敵を倒すとアイテムがドロップし、これを取ることで自機の攻撃力を上げることができます。

2人同時プレイ

『ダライアス』では、2人同時プレイが可能です。プレイヤーはそれぞれのシルバーホークを操作し、協力してステージを進めることができます。このモードの特徴は、プレイヤー間の協調と戦略が非常に重要となる点です。各プレイヤーは独立して敵を攻撃し、パワーアップカプセルを集めることができますが、カプセルの取得や敵の攻撃に対する協力がゲーム進行に大きな影響を与えます。

プレイヤー同士の位置関係には注意が必要です。『ダライアス』の2人プレイでは、他の多くのシューティングゲームと異なり、自機同士に当たり判定が存在します。これは、自機が互いに接触すると、どちらのプレイヤーもそれ以上その方向に移動することができなくなるため、特に狭いスペースや敵の弾幕が激しい場面では互いの動きをよく見る必要があります。

また、エンディングには変化があります。2人同時プレイ時のエンディングは、両プレイヤーが最後まで生き残った場合、1プレイヤーのみが生き残った場合、2プレイヤーのみが生き残った場合とで異なる内容が用意されています。これにより、どちらかが早期にゲームオーバーになると、残ったプレイヤーが単独で最後まで戦い抜くことになり、そのプレイスタイルによって異なるストーリーの結末を迎えることができます。なお、最終ゾーンでは、途中参加とコンティニューは不可です。

パワーアップシステム

『ダライアス』における自機のパワーアップシステムは、ゲームの核となる要素です。このシステムは、プレイヤーが敵を倒すことでドロップされるカプセルを集めることにより、自機「シルバーホーク」の能力を段階的に向上させます。パワーアップのカプセルは、赤、緑、青の3種類があり、それぞれ自機の異なる機能を強化します。ミサイル、ボム、シールドは初期段階を含めて最大8段階までパワーアップできます。

  1. 赤カプセル(対空攻撃強化)
    初期状態では、シルバーホークは基本的なミサイルを装備しています。赤カプセルを集めることで、攻撃力が向上し、最終的にはレーザーやウェーブといった強力な武器へと進化します。赤カプセルを8個集めるごとに次のレベルの武器に変化し、これにより貫通力や攻撃範囲が大幅に拡大されます。
  2. 緑カプセル(対地攻撃強化)
    緑カプセルによって、シルバーホークは地上目標を攻撃するボムを強化できます。初期状態のボムは直線的に落下しますが、緑カプセルを集めることにより、ツインボムやマルチボムへとアップグレードされ、複数方向への攻撃が可能になります。
  3. 青カプセル(防御強化)
    青カプセルはシルバーホークの防御システムを強化します。初期状態では基本的なシールドが装備されており、青カプセルを取得することで耐久力が向上し、さらに高度な防御機能を持つシールドへと進化します。このシールドは敵の攻撃から自機を保護します。

以下は、ミサイル、レーザー、ウェーブのレベル毎の性能です。

レベル連射数同時発射数
初期41
141
242
342
452
553
653
753
レベル連射数レーザーの長さ
初期4MIN
14MID
24MID
34MID
45MID
55MID
65MID
75MAX
レベル連射数ウェーブの幅
初期3MIN
13MIN
23MID
33MID
43MID
53MID
63MAX
73MAX

自機が撃墜されると、パワーアップの進捗はリセットされ、再びカプセルを集めることから始めなければなりません。

スペシャルカプセル

『ダライアス』における「スペシャルカプセル」は、通常のパワーアップカプセルとは異なり、特別な効果を発揮するアイテムです。このスペシャルカプセルは、ゲームプレイ中に特定の条件を満たすことで出現。主に3種類の効果があります。

  1. 得点アップカプセル(銀色)
    このカプセルを取得すると、ランダムで得点が増加します。具体的には50点から51,200点まで、50点ずつ2の乗数で増加する可能性があります。
  2. 全滅カプセル(金色)
    金色のスペシャルカプセルを取得すると、画面上に現れている敵全体が一掃されます。特に多くの敵が画面上に出現する難易度の高いステージで効果を発揮します。
  3. 1upカプセル(護衛機マークがついたカプセル)
    このカプセルはプレイヤーの機体数をひとつ増やします。

スペシャルカプセルは、特定の敵を破壊するか、特定の場所を攻撃することで出現するため、これらのカプセルを効率的に獲得するためにはゲームのマップや敵の配置をよく理解しておく必要があります。

ステージ構成

プレイヤーの選択によって異なるルートを進むことができる分岐路システムが特徴です。ゲームは初めに「ゾーンA」としてスタートし、その後の進行方向をプレイヤーが選択することで、異なるステージへ移動できます。

具体的には、各ステージの終了時に上下に分岐が現れ、プレイヤーは次に進むゾーンを上か下かで選択します。選択したルートによって、次のステージの環境(宇宙、海中、洞窟など)、出現する敵の種類、ボスキャラクターが異なります。なお、上下の分岐の中央にある岩盤には当たり判定があり、自機が触れるとミスになります。

最終的に26の異なるステージ(ゾーンAからZまで)があります。ゲームの難易度は選択したルートによっても異なり、一部のゾーンは他のゾーンよりも明らかに困難です。これにより、初心者は比較的簡単なルートを選ぶことでゲームに慣れることができ、上級者はより高いスコアを目指して難易度の高いルートを選択することが可能です。さらに、2人同時プレイをしている場合、どちらかのプレイヤーが選択したルートが優先されます。ステージごとには独自の背景音楽が設定されており、それぞれのステージの雰囲気を盛り上げています。音楽は各ゾーンの特性を反映したものとなっています。

ゾーンBGMボスボスBGM
1ACaptain NeoKING FOSSILBOSS 1
2BInorganic BeatELECTRIC FANBOSS 2
2CCosmic Air WayELECTRIC FANBOSS 2
3DCosmic Air WayDUAL SHEARSBOSS 3
3ETHE SEADUAL SHEARSBOSS 3
3FCHAOS ~Main Theme~DUAL SHEARSBOSS 3
4GCHAOS ~Main Theme~FATTY GLUTTONBOSS 4
4HCaptain NeoFATTY GLUTTONBOSS 4
4IInorganic BeatFATTY GLUTTONBOSS 4
4JTHE SEAFATTY GLUTTONBOSS 4
5KTHE SEAKEEN BAYONETBOSS 5
5LInorganic BeatKEEN BAYONETBOSS 5
5MCHAOS ~Main Theme~KEEN BAYONETBOSS 5
5NCaptain NeoKEEN BAYONETBOSS 5
5OCosmic Air WayKEEN BAYONETBOSS 5
6PCaptain NeoIRON HAMMERBOSS 6
6QCosmic Air WayIRON HAMMERBOSS 6
6RTHE SEAIRON HAMMERBOSS 6
6STHE SEAIRON HAMMERBOSS 6
6TCHAOS ~Main Theme~IRON HAMMERBOSS 6
6UInorganic BeatIRON HAMMERBOSS 6
7Z’THE SEAGREAT THINGBOSS 7
7ZTHE SEAGREAT THINGBOSS 7
7VCHAOS ~Main Theme~STRONG SHELLBOSS 7
7V’CHAOS ~Main Theme~STRONG SHELLBOSS 7
7WCaptain NeoGREEN CORONATUSBOSS 7
7XCosmic Air WayOCTOPUSBOSS 7
7YInorganic BeatCUTTLE FISHBOSS 7

ボス

『ダライアス』のボスキャラクターは主に水棲生物をモチーフにした巨大な機械生物で、各ステージの最後にプレイヤーを待ち構えています。各ボスは独自の攻撃パターンと弱点を持っています。例えば、一部のボスは特定の部位が弱点となっており、その部位を集中攻撃することで効率的にダメージを与えることができます。また、ボスによっては複数の攻撃フェーズを持っており、戦闘が進むにつれて攻撃方法が変化するため、プレイヤーは柔軟な対応を求められます。

ボスが登場する際には、画面に「WARNING!! A HUGE BATTLE SHIP 「ボスの名前」 IS APPROACHING FAST」という警告文が表示され、その後にボス戦に突入します。まず、浮遊機雷がボスの登場前に出現します。浮遊機雷は銀色の球状で、撃つと一定回数分裂し続ける性質を持っています。浮遊機雷との戦闘からしばらくするとボスが登場します。ボス戦における永久パターン防止策として、時間が経過すると「ヤズカ・タカーミィ」という敵キャラクターが登場し、撃ち返し弾を撃ってきます。

シーラカンスをモチーフにした巨大な戦艦です。ステージ1のAゾーンで最初のボスとして登場します。キングフォスルの攻撃方法は、口から赤い5方向弾を発射することです。この攻撃は3連射を4回、4連射を1回繰り返し、発射方向が固定されているため、パターンを覚えることで避けやすくなります。キングフォスルは背鰭と腹鰭が破壊可能な部分であり、これらを破壊することで高得点を得ることができます。

攻略的には、ゲームの地形を活用して画面上部に位置し、敵の攻撃を避けながら戦います。ボムを使用してキングフォスルの口を開かせ、その弱点である口の中(耐久力は30発)を集中攻撃することが効果的です。

イソギンチャクをモデルにした巨大戦艦です。ステージ2のBゾーンとCゾーンに配置されており、Bゾーンの戦艦は紫色、Cゾーンの戦艦は赤色です。形状が異なる4つの部分からホーミングミサイルを発射します。また、中央の口からはレーザー弾を3連射して攻撃してきます。戦艦の弱点は口の中で、口が開いている際に30発撃ち込むと倒すことができます。

攻略的には、画面の後方に位置し、レーザーとホーミングミサイルに注意しながら攻撃するのが安全です。また、攻撃しながら、画面左上に位置してホーミングミサイルと「ヤズカ」を撃つことでポイントを稼ぐこともできます。一部の攻略法としては、ボムを口に投げ入れる方法も有効です。

アメリカザリガニをモデルにした巨大戦艦で、ステージ3のD、E、Fゾーンのボスとして登場します。戦艦の色は赤、緑、青と順に変わります。戦闘能力に関して、デュアルシェアーズは目からレーザーを発射し、その両方の鋏は防御用としても機能しながら、砲台として2Way(広範囲と狭範囲)および1Wayの弾を撃ちます。鋏は各40発で破壊可能であり、破壊されると、胸部にあるカラータイマー(弱点)から単発弾を発射し始めます。エキストラバージョンでは、鋏を破壊するとダメージが本体に蓄積されます。

戦略的には、画面の左下が相対的に安全なエリアとなり、そこから鋏を狙って破壊するのが一般的です。鋏を壊した後は、カラータイマーを狙って撃ち、戦艦を撃破します。画面の後ろで弾を避けながら攻撃するのが効果的です。

ピラニア型の巨大戦艦です。このボスの名前は「太った大食らい」という意味です。カラーバリエーションには緑、赤、青、紫があり、ステージ4のGからIゾーンのボスとして登場します。他のベルサー戦艦に比べるとやや小さいものの、口から吐き出されるピラニア型破裂弾という強力な武器を持ち、これが自機の接近や攻撃に反応して破裂し、4方向に弾を放出します。攻撃パターンは単純ですが、それゆえに完璧なタイミングを掴まないと無傷で倒すことは難しいです。体の胸鰭、背鰭、腹ビレは各10発で破壊可能ですが、攻撃の主目標である口(開いているときの耐久力は40発)は小さく攻撃が当てづらいです。

攻略的には、レーザー武器は貫通するものの弾速が遅く、弾切れも起きやすいため、ファッティグラトンとの相性が悪くなります。しかし、レーザーで戦う場合、連射を控え、1発ずつ目押しで撃つしかありません(エキストラバージョンでは、破壊可能なパーツを破壊するとそのダメージが本体へ加算されるため、レーザーでも戦いやすくなっています)。ミサイル武器を使用すると、破裂弾を撃ち落としやすくなり、比較的安全に戦うことができます。子ピラニアを早めに破裂させるようにし、画面の前方で分裂させて避けやすくすることが重要です。また、自機を前に出して子ピラニアをわざと破裂させ、すぐに後ろに下がって避ける戦法も有効です。子ピラニアを吐き出す間隔を覚えることが攻略のカギとなります。

メカジキ型の巨大宇宙戦艦で、本物のカジキよりもやや寸胴の体型をしており、細い腹ビレが見当たらないのが特徴です。名前の由来は「鋭い銃剣」という意味からで、英名「SWORD FISH」に関連しています。この戦艦はゲームのステージ5のK、L、M、N、Oゾーンに登場し、青、赤、緑、紫、銀のボディカラーがあります。戦闘では、鼻先から火炎弾を、背鰭からは5連装のレーザー、胸鰭からはニードル弾を放ち、これらはすべて前方に直線的に攻撃します。キーンベイオネットの弱点は口の内部で、ここに50発撃ち込むことで撃沈できます。また、背鰭と胸鰭の砲塔は破壊可能で、どちらも50発で壊すことができ、壊すと攻撃力が低下します。バージョンによる違いも見られ、ノーマルバージョンでは自機を認識するY座標の幅が狭く、エキストラバージョンでは胸鰭からのニードル弾の弾速が遅く、背鰭からのレーザーの弾速が速くなっています。エキストラバージョンではまた、自機を確認するY座標の幅が広くなっており、これが戦いを少し難しくしています。

攻略的には、先にヒレを破壊し、その後は密着してボムで迅速に撃破する戦術や、得点を稼ぐために上下のヒレを壊し、画面左上に張り付いてヤズカを撃つ方法が有効です。

シュモクザメをモチーフにした宇宙戦艦です。このキャラクターの特徴として、T字型の頭部がありますが、サイドビューではこの特徴が判りづらく、斜め上からの映像で表示されることが多いです。頭部にはニードル弾ランチャーが装備され、胸鰭の付け根には連装砲があり、レーザーを連射します。尾部からはホーミングミサイルを発射します。ステージ6のP、Q、R、S、T、Uゾーンで、それぞれ青、赤、緑、紫、黒、黄色のカラーバリエーションで登場します。攻撃は頭部からのニードル弾、砲台からのレーザー、尾からのホーミングミサイルと多岐にわたります。また、弱点は全身で、特に背鰭と胸鰭が破壊可能なパーツとなっています。ニューバージョンでは、T字型の頭部にショットを弾く判定が追加され、貫通性のないミサイルではダメージを与えにくくなっています。エキストラバージョンではニードル弾の速度が低下し、レーザーの速度が上昇し、自機を認知するY座標の範囲が広がっています。また、前ヒレは10発、背ビレは30発で破壊が可能で、ヒレを破壊すると本体へのダメージが加算されます。

ウミガメをモチーフにした宇宙戦艦で、最終ゾーンVおよびV’に登場します。このキャラクターは茶色と黄色で表現されています。ストロングシェルは、その甲羅に砲台を備え、首を甲羅に引っ込めることができます。首を引っ込めている間はダメージを受けない特性があります。甲羅の砲台からは4Way弾を連続して発射し、前、中、後ろから赤い弾を交互に4発ずつ発射する一方、口からはホーミングミサイルを発射します。弱点は頭部で、出ている時に60発を受けると撃沈できます。また、甲羅の砲台の前、中、後ろはそれぞれ50発、100発、75発で破壊でき、前足についているパイプは5発、前足自体は20発で破壊可能です。2人同時プレイで両者が生存してクリアした場合には、通常とは異なる専用のエンディングが流れるようになっています。

攻略的には、ノーマルバージョンでは実体化した直後に攻撃が開始されるまでの間に時間があり、その間に頭部に密着して強化したミサイルとボムを連射することで速攻で撃破することができます。これを「2秒パターン」と呼びます。エキストラバージョンでは実体化して当たり判定が出現すると同時に攻撃が開始され、この速攻撃破パターンが使えなくなっています。甲羅の砲台を破壊すると、攻撃手段が口からのホーミングミサイルのみになり、一気に最弱クラスのボスになってしまうため、正攻法では画面後方で弾を見切りつつ微調整しながら撃ち込んで倒します。また、甲羅の砲台と前足をすべて壊し、ホーミング弾とヤズカを使って稼ぐことも可能です。

タツノオトシゴをモチーフにしたベルサー戦艦であり、全身が緑色の鱗形装甲に覆われています。口部はホーミングミサイル発射装置として機能し、雄のタツノオトシゴの保育嚢部分に相当する部分にはレーザー砲塔が配置されています。このキャラクターはダライアスシリーズで最も攻撃が激しいボスとされ、最終ゾーンWに登場します。弱点は、ヘルメットで保護された頭部にあるドーム型発光体です。このヘルメットの耐久力は高く、破壊するには100発の攻撃が必要です。ヘルメットが破壊されると、カラータイマーが出現し、さらに10発を当てることでボスを撃沈できます。また、尾部も攻撃可能で、破壊には60発が必要です。

攻略的には、「三日月避け」と呼ばれるテクニックが有効です。これは、ボスから発射される3WAY弾(一度に3方向に発射される弾)を大回りで避ける方法で、弾の一群の外側を半円を描くように回避します。3WAY弾はボスから離れると広がる性質があるため、ボスの近くで避け続けることがおすすめです。

「オクトパス」は、コードネームも「タコ」で、タコを模しています。このキャラクターは、ホーミングミサイルを頭部の砲台から3連射し、耳からは炎の弾を3方向に2連射、前足の2本からはレーザーを発射します。エキストラバージョンでは、火の玉を4方向に3連射し、撃つ方向は自機を狙って調整されます。戦闘では、3方向に飛ぶ炎の弾は飛ぶ方向が決まっているため避けやすく、ホーミングミサイルに注意しながら、足を順番に壊していくのが基本です。特に最後尾の足はミサイル3連装の場合は正面からの攻撃でも問題なく、ミサイル単装の場合はマルチボムが必要です。エキストラバージョンでは4方向の赤い弾が難しいですが、間を見切りつつ微調整しながら攻撃することで撃破が可能です。破壊可能な部分は7本の足で、各足は30発で破壊可能です。足をすべて破壊すると撃沈できます。

攻略的には、足を1本残し、ホーミング弾とヤズカを使ってポイントを稼ぐ戦術が有効で、余裕があるときは足を破壊してポイント稼ぎも可能です。貫通する武器を持っている場合は、このボスは非常に弱く、簡単に撃破できます。

モチーフはイカで、コードネームもイカ(スルメイカ)とされており、デザインは白色です。カトルフィッシュは触腕部分に特徴的なポーズと爪があり、そのデザインはイカに近い形をしています。ゲーム内ではカトルフィッシュはYゾーンのボスとして登場し、地形が狭く難易度が高いため、容易に撃墜することができません。戦艦は全10連の火炎砲を基部の触手部分から、そして目と口からは全3連の青色レーザーを発射します。攻撃をすべての足(計10本)を破壊することで撃沈することができ、各足は30発で破壊可能です。イカルートのエンディングではメタフィクショナルな内容が含まれ、「実はゲームだった」という形で終わります。

攻略的には、エキストラバージョンでは、旧バージョンに比べて改善が施され、足からの火炎弾が自機を狙うようになり、足の弾が自機を狙ってくるように変更されました。これにより、正面から攻撃する際は、まず一番上の足を破壊し、その後ボムで攻撃する戦略が有効です。また、足の先に当たり判定がないことを利用して足にミサイルとボムを撃ち込む戦略も有効です。

マッコウクジラをモチーフにした巨大な宇宙戦艦です。このボスはシリーズを通じて有名で、ゲーム内で最強の敵として登場します。外見はメカニカルなクジラであり、背中や胴体には多数の砲塔が装備されています。また、本来マッコウクジラにはない特徴として、上顎に歯があり、呼吸用の噴気口がドリル弾の発射口になっています。攻撃方法にはイルカ型攻撃艇を発射するイルカ弾やドリルミサイル型の弾が含まれ、どちらも強力な爆発を引き起こし、敵を一撃で撃沈させる火力を持ちます。グレートシングはシリーズの中で最も耐久力が高く、255発のショットを必要とします。前鰭は100発で破壊可能です。その圧倒的な耐久力と総合的な戦闘能力で、ベルサー軍の中でも別格の存在とされています。

攻略的には、画面の一番上に張り付いてボムを使用する方法と、直接前から攻撃してイルカ弾を分裂させる方法があります。また、ハイスコアを目指す場合、ドリル弾を破壊することがポイントとなり、「捕鯨」とも呼ばれています。

マイナーチェンジバージョン

『ダライアス』には、オリジナルバージョンからいくつかの改善を加えたマイナーチェンジバージョンが存在します。

ニューバージョン

ニューバージョンは、オリジナルのオールドバージョンからいくつかの変更点が加えられたものです。このバージョンは、特にゲームバランスの調整が行われています。

ニューバージョンでは敵ボスの耐久力が調整されています。オールドバージョンでは、レーザーやウェーブといった強力な武器を使用するとボスの耐久力が高くなり、撃破が困難でしたが、ニューバージョンではこれらの武器でも効果的にダメージを与えやすくなっています。また、敵キャラクターの攻撃パターンや出現するタイミングにも微妙な変更が加えられています。次に、デモプレイやゲームオーバー画面でのフォントの色が赤色になるなど、細かなビジュアルの変更があります。

エキストラバージョン

エキストラバージョンでは、元のバージョンから多くの変更が加えられています。このバージョンでは、特に敵の耐久力やショットのパターンが変更されており、ゲーム全体の難易度が向上しています。レーザーの威力が強化されているため、以前よりも敵を効率的に倒すことが可能になっていますが、それに伴い敵キャラクターの配置や攻撃方法も見直されているため、新たな戦略が必要です。また、ボス戦では、パーツを破壊するとその分のダメージがボスの本体にも加算されるようになりました。また、新しい敵キャラクターが追加されており、これまでのバージョンには登場しなかった新たな挑戦がプレイヤーを待ち受けています。例えば、ゾーンKでは新たな敵キャラクター「クロム」が追加され、一方で「フォルム」が削除されています。他のゾーンでも同様に敵の追加や削除が行われており、各ゾーンの特性をより鮮明にしています。また、敵の全滅カプセルの出現率も調整されており、以前のバージョンで使えた攻略パターンが通用しなくなっています。

データ

このタイトルの基本情報です。

発売年1987
プラットフォームアーケード
ジャンルシューティング
プレー人数1-2人(同時プレイ可)
メーカータイトー
開発会社タイトー中央研究所
プロデューサー河野敏男
ディレクター河野敏男
シナリオ
グラフィック
サウンドたなかやすひこ、小倉久佳
販売数
受賞歴

関連タイトル

準備中

評価

『ダライアス』はその革新的なサウンド、個性豊かなボスデザイン、そして特殊な3画面筐体を使用した演出で、アーケードゲームの可能性を広げた作品として高く評価されています。特にサウンドクオリティ、ボスのデザイン、多画面による没入感が評価の中心であり、ゲームシステムの革新性や演出も称賛されています。

一方で、ポジティブな評価が約80%を占める中、約20%のネガティブな評価も存在します。視覚的疲労を引き起こす3画面構成、一部のゲームバランスの問題、特に高い難易度、単調なゲーム進行、長いプレイ時間に対する批判が挙げられます。

このゲームは特に、懐古的なゲーム体験を求めるプレイヤー、戦略的なゲームプレイを楽しむプレイヤー、高難易度のゲームに挑戦したいプレイヤーにおすすめです。クラシックなシューティングゲームのファンで、特に音楽やレトロなゲームデザインを重視する方、ボス戦の戦略や複雑なゲームメカニクスに興味がある方、耐久力と反射神経を試したい方には特に魅力的なタイトルです。ただし、高い難易度と特定の技術的問題がいくつかのプレイヤーには障壁となり得ることも認識しておく必要があります。革新的なゲームシステムと記憶に残るビジュアル、サウンドで多くのファンに愛され続けている点は、このゲームの大きな魅力と言えるでしょう。

分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。

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