『リアルバウト餓狼伝説』は、SNKが1995年にネオジオの業務用システムMVS向けに発売した対戦格闘ゲームです。『餓狼伝説3 遥かなる闘い』の物語とシステムを受け継ぎながら、操作方法と試合展開を大きく整理した作品です。テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー・ヒガシ、不知火舞、ブルー・マリーなど総勢16人が登場し、サウスタウンの支配者ギース・ハワードとの決着を目指します。「ギース・ハワード、最後の闘い」を掲げた物語と衝撃的な結末も見どころです。
操作はパンチ、キック、強攻撃に加え、手前や奥のラインへ移動するスウェーボタンを独立させた構成です。ライン移動を専用ボタンで行えるようになり、相手の攻撃をかわして横から反撃する動作が分かりやすくなりました。複数の通常技を順番に入力するコンビネーションアタックも導入され、必殺技のコマンドに慣れていなくても連続攻撃を繰り出せます。攻撃の速度と移動の自由度が高まり、従来作よりテンポの速い近距離戦を楽しめます。
ステージの端には破壊できる壁や柵が設置されている場合があります。相手を何度もぶつけて境界を壊し、その外へ吹き飛ばすと、残り体力に関係なくリングアウトで勝利できます。追い詰められた側は大きな危険を背負いますが、位置を入れ替えれば逆に相手を場外へ落とす機会が生まれます。体力だけでなく、ステージ上の位置を管理することが重要です。通常の攻撃力が低い人物でも、壁際での攻防によって一気に勝負を決められます。
攻撃によって蓄積するパワーゲージには複数の状態があり、一定量を超えると強力な超必殺技を使用できます。体力が少ない場面やゲージが最大になった場面では、さらに強力な潜在能力を狙えるため、終盤には逆転の緊張感があります。大きく描かれた人物、滑らかな動作、連続攻撃の爽快感が組み合わされ、『餓狼伝説』の魅力をより直接的に味わえる作品です。物語上の節目であると同時に、後のリアルバウトシリーズの基礎を完成させた重要作です。
©1995 SNK CORPORATION
