セガサターン版『餓狼伝説3―遥かなる闘い―』3ラインで戦うサウスタウンの激闘

セガサターン版『餓狼伝説3―遥かなる闘い―』は、SNKの対戦格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズ第4作を家庭用へ移植した作品です。1996年6月28日に発売されました。テリー・ボガードたちが再びサウスタウンへ集まり、秦の秘伝書を巡る新たな争いへ巻き込まれていきます。シリーズの舞台や人物関係を受け継ぎながら、映像、操作、戦闘システムを大きく変えた意欲作です。

使用できる中心キャラクターは10人です。テリー、アンディ、ジョー東、不知火舞、ギース・ハワードに加え、ブルー・マリー、ボブ・ウィルソン、ホンフゥ、望月双角、フランコ・バッシュが登場します。条件を満たしながら勝ち進むと、山崎竜二や秦崇秀、秦崇雷との戦いへ進みます。新キャラクターは後のシリーズにも登場しており、とくにブルー・マリーと山崎竜二は長く活躍する存在になりました。

戦闘では、手前、中央、奥の位置を使い分ける3ラインシステムが採用されています。通常は中央のラインで戦いますが、奥行き方向へ移動して攻撃を避けたり、別のラインから反撃したりできます。クイックスウェーを使えば一時的に別ラインへ退避し、すぐに中央へ戻りながら攻撃することも可能です。単純な前後移動だけではない立体的な駆け引きが生まれています。

決められた攻撃を順番につなぐコンビネーションアーツも重要です。通常技を連続で命中させることで、まとまったダメージを与えられます。体力の減少やパワーゲージの状態に応じて超必殺技と潜在能力を使用できるため、劣勢から大きく流れを変える展開もあります。ただし、強力な技ほど入力や発動条件が難しく、使いどころを見極めなければなりません。

勝ち方や試合内容に応じて評価が変化し、その結果が終盤の進行や結末に影響します。すべての相手を倒すだけでは最良の展開へ到達できない場合があり、素早く優位な内容で勝つことも求められます。セガサターン版ではアレンジされた音楽を聴ける一方、CD-ROM単体で動作するため読み込み時間や一部のアニメーションに移植版独自の違いがあります。物語性と3ラインの駆け引きを重視した『餓狼伝説』です。

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