『COOL COOL JAM』は、ネオジオポケット本体を楽器のように持ち替え、リズムに合わせて演奏する音楽アクションです。不思議な音楽の街ミュージタウンへ迷い込んだ主人公は、元の世界へ戻るためにバンド仲間を集め、大会グランジャムの優勝を目指します。男性と女性の主人公から選び、街を歩いて住人と出会う冒険と、楽器ごとに異なる演奏勝負を進めます。
仲間にしたい人物とは、その人物が得意とする楽器で対決します。画面の合図と曲の拍子を見ながら、適切なタイミングでボタンを押し、スティックを入力することが基本です。早すぎても遅すぎても評価が下がるため、表示だけを追うのではなく曲の一定した流れを感じることが大切です。最初は合図の少ない部分で拍を覚え、入力が増える場所へ備えると崩れにくくなります。間違えた後に慌てて連打せず、次の拍から立て直すと演奏を安定させられます。
最大の特色は、12種類の楽器に合わせて本体の向きや持ち方まで変えることです。通常の横向きだけでなく、縦向き、逆さ向きなどに持ち替え、トランペット、バイオリン、ベース、ミキサーといった楽器ごとの操作を行います。持ち替える前にボタンとスティックの位置を確かめると、曲が始まってから迷いにくくなります。新しい楽器を手に入れるたびに別の入力方法を覚える必要があり、同じ曲でも担当する楽器が変われば手触りも変化します。仲間になった人物の演奏は何度でも練習できます。
物語を進めてバンドの顔ぶれをそろえる目的と、各楽器で高い評価を狙う遊びが両立しています。編成が充実するほど大会へ近づき、街で出会った人物との演奏が冒険の成果として残ります。専用ケーブルを用意すれば、同時期に登場したドリームキャスト版『COOL COOL TOON』とのデータ連動にも対応します。音を聞き、表示を読み、本体そのものを回して演奏する発想は、ほかの音楽ゲームにはない個性です。決まった持ち方に縛られず、携帯機を遊び道具から楽器へ見立てた意欲的な1本です。
