『くにおの熱血闘球伝説』は、1996年にテクノスジャパンが開発したネオジオ用のドッジボールゲームです。『くにおくん』シリーズの登場人物と世界観を用いた作品ですが、当時は日本国内で正式稼働せず、海外向けMVS版『Super Dodge Ball』として発売されました。くにおたちのチームをはじめ、個性的な選手で構成された各国のチームが登場し、通常のスポーツ競技を大きく上回る激しい必殺技の応酬を繰り広げます。
試合は三対三で始まり、ボールを相手へ当てて各選手の体力を減らします。体力がなくなった選手は完全に退場するのではなく、相手コートの周囲にある外野へ移動します。外野からもパスや攻撃へ参加できるため、内野の人数が減っても試合への影響が残ります。相手の球を受け止めるキャッチ、攻撃をかわす回避、ジャンプ、ダッシュ、味方へのパスに加え、相手を惑わせるフェイントも利用できます。ボールを持っていないときにも選択肢が多く、攻撃側と守備側の読み合いが発生します。
選手はパワーゲージをためることで、コマンド入力による必殺技を使用できます。チーム全員が固有の必殺シュートを持ち、軌道や連続攻撃の性質がそれぞれ異なります。通常の投球だけで体力を削るよりも威力が高いため、キャッチのタイミングを覚え、相手の技へ対応することが攻略の中心です。反対に、ボールを奪った直後に必殺技へつなぎ、相手が体勢を整える前に攻める戦い方もできます。
大きく描かれたキャラクターや誇張された表情、画面を派手に動き回る必殺シュートによって、シリーズらしいけんかアクションの感覚がドッジボールへ持ち込まれています。二人対戦にも対応し、使用チームや選手の技を理解するほど駆け引きが深まります。長く国内未発売作品として扱われていましたが、2025年発売の復刻作品集に日本版が収録されました。海外版だけが稼働した経緯を持つ、テクノスジャパン末期の貴重なアーケード作品です。
©1996 テクノスジャパン
