アーケード版『ワールドヒーローズパーフェクト』集大成格闘の魅力

『ワールドヒーローズパーフェクト』は、ADKが手掛け、1995年にネオジオの業務用システムMVS向けに登場した対戦格闘ゲームです。世界各地の英雄や歴史上の人物を大胆にアレンジした格闘家が、時空を超えた大会で激突する『ワールドヒーローズ』シリーズの第4作にして完結編です。忍者のハンゾウとフウマ、怪僧ラスプーチン、海賊キャプテン・キッド、プロレスラーのマッスルパワーなど、個性の強い16人が集結します。実在人物を思わせる題材と漫画的な誇張を組み合わせた、にぎやかな世界観が大きな特徴です。

操作方法は弱パンチ、強パンチ、弱キック、強キックを使う一般的な4ボタン方式に改められました。ボタンを押す長さによって攻撃の強弱を変えていた過去作品よりも技を選びやすく、通常技から必殺技へつなぐ攻防を組み立てやすくなっています。相手の防御を崩すガード潰しや、攻撃を受け流して反撃の機会を作るガード弾き攻撃なども導入され、守る相手への対処方法が増えました。単純な必殺技の応酬だけでは勝ちにくく、間合い、けん制、対空、投げを織り交ぜる判断が重要です。

画面下部には戦い方に応じて増加するヒーローゲージが表示され、一定量を蓄えることで強力な技を使用できます。体力が減った際に狙える逆転手段もあり、最後まで緊張感のある勝負が続きます。各キャラクターの技は派手で分かりやすい一方、攻撃範囲や移動速度には明確な違いがあり、自分に合う人物を探す楽しさもあります。過去作で培われた明るい演出とコミカルな人物像を残しながら、競技性の高いシステムへ整理されている点が本作の魅力です。

大きなキャラクター、勢いのある効果音、画面を彩る必殺技など、ネオジオらしい迫力も存分に味わえます。荒唐無稽な題材を真剣な格闘ゲームとしてまとめた独自性は色あせにくく、シリーズ経験者には総決算として、初めて遊ぶ人には完成度の高い入門作として楽しめます。個性的な対戦格闘ゲームが数多く登場した1990年代半ばにおいても、ひと目で作品を判別できる濃密な作風を持ったタイトルです。

©1995 ADK・SNK

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