アーケード版『ワールドヒーローズ』偉人対決とデスマッチの異色作

『ワールドヒーローズ』は、ADKが開発し、1992年に発売されたネオジオ向けの対戦格闘ゲームです。歴史上の人物や著名な英雄を思わせる格闘家が時代を越えて集められ、世界最強の座を争います。服部半蔵やジャンヌ、ラスプーチンなどをモチーフにした8人が登場し、忍術、剣術、プロレス、拳法といった異なる戦い方を披露します。

操作はレバーと3つのボタンを使用します。パンチとキックは、ボタンを短く押すと素早い弱攻撃、長く押すと威力の高い強攻撃になります。同じボタンで攻撃の強弱を使い分けるため、相手との距離や攻撃できる時間を判断することが重要です。投げ専用の操作もあり、守りを固める相手へ接近戦を仕掛ける手段として利用できます。各人物にはコマンド入力で出せる必殺技があり、飛び道具や突進技などを組み合わせて戦います。

通常の対戦に加えて、本作を象徴する「デスマッチモード」が収録されています。デスマッチでは、地雷、電流ロープ、とげの付いた壁、滑りやすい床などの仕掛けがリングに配置されます。相手を罠へ追い込めば大きなダメージを与えられますが、自分が攻撃を受けて仕掛けへ飛ばされる危険もあります。通常の格闘ゲーム以上に立ち位置が重要となり、画面の端へ追い詰める行動そのものが攻撃手段になります。

人物ごとの通常技や必殺技には明確な違いがあり、遠距離が得意な人物、素早い接近戦を得意とする人物、投げ技を狙う人物など、選択によって戦い方が変化します。相手の得意な距離を避け、自分の攻撃が届きやすい位置を保つことが基本です。

時代も国籍も異なる英雄たちが戦う分かりやすい題材と、リング内の危険な仕掛けを利用するデスマッチが大きな個性です。純粋な技の応酬に加え、罠を巡る予想外の展開が生まれやすく、勝敗が最後まで分からない対戦を楽しめます。

©1992 ADK

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