『ドンキーコング3』は、1983年に任天堂が発表したアーケード向けの固定画面型シューティングアクションです。害虫駆除業者スタンリーを操り、画面下に並ぶ5本の花を守ります。真上へ噴射するスプレーで虫を退け、2本のロープにつかまるドンキーコングを上方へ押し戻します。左右移動に加え、レバーの上下で足場を乗り降りします。操作は簡潔ですが、花を運ぶ虫と射線をふさぐ敵が重なります。さらに、時間とともに下降するドンキーコングも見なければなりません。クリア対象の虫の全滅とドンキーコングの押し上げから、状況に合う方法を選べるラウンドもあります。得点を狙う判断と残機を守る判断が、固定画面の中で絶えず交差します。足場の形が変わると、上段への進み方やラウンドの終了条件も変化します。この記事では、画面表示と操作、3種類の地形、花とパワースプレーを紹介します。敵の性質、TIMEが0になった後の展開、得点、エクステンド、実戦の攻略まで扱います。
ゲーム概要
舞台は5本の花が並ぶ植物園です。縦長の固定画面で、スタンリーは下部の足場を移動します。狙う相手はロープにつかまるドンキーコングと、花を奪ったりスタンリーを攻撃したりする虫です。画面はスクロールせず、攻撃は真上へしか届かないため、左右の位置と足場の高さを合わせて射線を作ります。
標準型と中央分断型のラウンドは、ドンキーコングをロープ最上部まで押し上げるか、クリア対象の虫を全滅させると終了します。水平ツタ型では、ドンキーコングを中央の巣へ押し込まなければなりません。クリア後は花と残りTIMEが得点へ反映され、守り切った花が成長して次のラウンドへ進みます。
1人用と2人用があり、2人用は同時ではなく交互に遊びます。固定された最終ラウンドや通常のエンディングはなく、残機が尽きるまでラウンド構成が循環する形式です。
画面の見方

画面上部には得点とTIME、下部には残機、花、ラウンド進行が集約されています。プレイ中に見るべき位置と役割は次のとおりです。
| 位置 | 表示 | 意味 |
|---|---|---|
| 上部左 | 1UP/2UP | 現在のプレイヤーの得点 |
| 上部中央 | TOP | 最高得点 |
| 上部右 | TIME | ラウンドの残り時間 |
| 下部左 | スプレー缶 | 操作中の1人を除く予備残機 |
| 下部中央 | 5本の花 | 守る対象と各花の成長状態 |
| 下部右 | 進行マーク | 現在のラウンド |
| 中央のプレイ画面 | 足場とロープ | スタンリーの移動経路と噴射位置 |
予備残機のスプレー缶は最大6個まで表示されます。ラウンド表示は5ラウンド単位の大きな印と、端数を表す小さな印の組み合わせです。35ラウンド以降は大きな印が特殊な記号へ変わります。
TIMEは100単位で表示されます。花を運ぶ虫が画面上端へ逃げ切ると、その花はラウンド終了まで失われます。
操作方法
操作系は4方向レバーとスプレーボタン1個です。ジャンプ専用ボタンはなく、上下の移動もレバーで行います。
| 操作 | 内容 | 攻略での使い方 |
|---|---|---|
| 左/右 | 同じ足場を左右へ移動 | 敵の真下へ入り、上向きの射線を合わせます |
| 上 | 移動できる地点から上段へ跳び移る。最上段などでは上方へ跳ぶ | ドンキーコングへ近づくときや、横から来る攻撃と高さをずらすときに使います |
| 下 | 下段へ降りる | 横方向の突進と高さをずらし、花の近くへ戻るときに使います |
| ボタン | スプレーを真上へ噴射 | 虫を倒す、後退させる、気絶させるほか、ドンキーコングを押し上げます |
左右の位置がずれている相手にはスプレーが届きません。敵だけを追って横移動を続けず、花の運搬経路とドンキーコングの真下へ戻りやすい位置を選びます。敵を退けた後、そのまま押し上げへ移りやすくなります。
敵と妨害
敵は花を狙う型、スタンリーを狙う型、射線をふさぐ型に分かれます。ドンキーコング自身も時間とともに下降し、後半にはヤシの実を投げるため、画面上部から目を離せません。
| 敵・障害物 | 動きと攻撃 | 対処 |
|---|---|---|
| ドンキーコング | 2本のロープを徐々に下降し、虫を送り出す。後半はヤシの実も投げる | 真下からスプレーを当てて上方へ押し戻します |
| バズビー | 花を抜いて上方へ運び、槍を投げる個体もいる | 画面上端へ逃げる前に倒すと花が元の位置へ戻ります |
| Super Bee | 花を持ち去ったバズビーが変化し、上部を旋回してから高速突進する | 花の運搬中にバズビーを倒し、変化そのものを防ぐのが安全です |
| ベスピー | 大型の蜂。通常スプレーでは2発必要で、撃破時に4方向へ破片を飛ばす | 2発目を当てた直後もその場に残らず、破片の進路から外れます |
| クリーピー | 植物、床、水平ツタを移動し、気絶中もスプレーを遮る | 通常時は後退か気絶にとどめ、射線が通る位置へ移ります |
| アタッカー | 高速で飛び、スタンリーと同じ高さから横へ突進する | 接近前に足場の高さを変え、横一線に並ぶ時間を短くします |
| 甲虫型 | 後半に現れる速度と攻撃性の高い型 | 花を追う敵と重なったときは、接触回避を先に行います |
| 蛾/蝶型 | 不規則に飛びながら花を奪い、槍を投げる型もいる | 花の上だけで待たず、運搬経路へ先回りして狙います |
| ツタ食い虫 | TIME 0後に左右から現れ、ロープを下から食べる | 倒せないため、ロープが切れる前にクリア条件を満たします |
| ヤシの実 | ドンキーコングが上方から落とす | 落下する縦線から左右へ外れます |
最優先は花を運んでいる虫です。逃がすと花を失うだけでなく、Super Beeの突進まで加わります。クリーピーはクリア対象の虫ではないため、通常スプレーで倒そうと粘らず、後退か気絶で通路と射線を確保します。
花とスプレー
花は各ラウンドに5本あり、苗、つぼみ、開花の順に育ちます。ラウンド終了まで守った花は次の段階へ進みます。虫に抜かれても、運搬中に倒せば元の場所へ戻ります。画面外へ持ち去られた花は次のラウンドで苗として補充されます。
5本すべてを奪われてもミスにはならず、ゲームも終わりません。ただし、花に関するラウンド終了時の得点を失います。全喪失後は花を追う必要がなくなるため、残機を守りながらクリア条件へ集中できます。
通常スプレーには射程があり、虫を倒すほか、相手によっては後退や気絶を起こします。クリーピーは通常スプレーでは倒せません。気絶中は触れてもミスになりませんが、噴射は遮られるので、ドンキーコングを狙うときは射線をずらします。
パワースプレーは、ゲーム開始時と各ミス後に1個ずつ用意されます。同じ残機で登場するのは1個だけです。最初はドンキーコングのロープに取り付けられており、所定の高さより上へ押すと最下段へ落ちます。スタンリーが触れると取得し、射程と押し上げる力が増します。ベスピーは1発で倒せるようになり、クリーピーも撃破できます。効果が終わると通常スプレーへ戻り、同じ残機中に次の1個は現れません。
ラウンド構成
地形は標準型、中央分断型、水平ツタ型の3種類です。形だけでなく、上段への経路とクリア条件が変わります。
| 地形 | 構造 | クリア方法 |
|---|---|---|
| A:標準型 | 中央がつながった多段足場。左右の植物からクリーピーが降りる | ドンキーコングを最上部へ押すか、クリア対象の虫を全滅させます |
| B:中央分断型 | 中段中央が分かれ、上段へは左右から迂回する | ドンキーコングを最上部へ押すか、クリア対象の虫を全滅させます |
| C:水平ツタ型 | 足場が1段少なく、上部に4本の水平ツタと3つの巣がある | ドンキーコングを中央の巣へ押し込みます |
ラウンド1はA、2はC、3はA、4はB、5はCです。ラウンド6から158までは、A、B、Cの順で循環します。ラウンド159から通称256面まではAが続き、突破後は序盤の並びへ戻ります。進行不能となるキルスクリーンではありません。
Cでは虫をすべて倒すだけでは終わりません。中央の巣へ向けた噴射を止めず、ドンキーコングを押し込むことが攻略の軸です。
TIMEが0になると、左右から倒せないツタ食い虫が出現します。ツタ食い虫がロープをドンキーコングの位置まで切るとミスです。0になった後もラウンドは続きます。AとBでは押し上げかクリア対象の虫の全滅、Cでは中央の巣への押し込みを、切断前に達成すればクリアです。
ラウンドが進むと、虫の色、速度、攻撃性が変化し、高速で突進する型や不規則に花を狙う型が加わります。ヤシの実も落ちてくるため、後半ほど花だけに視線を固定せず、スタンリーと同じ高さや縦線に入る攻撃を早めに避けます。
A:標準型

本ゲームの基本的な1面目の画面。このステージの目的は、ドンキーコングを殺虫剤で画面の上に押し上げることです。ドンキーコングの両側には、赤と黄色の縞模様をしたハチの巣が吊るされており、そこから多数の虫たちが飛び出して画面内を飛び回ります。
背景全体は青い線で描かれた立体的な温室のような空間になっており、奥行きのある構造物が描かれています。画面の左右には背の高いヤシの木があり、それぞれクリーピーが出現することがあります。クリーピーは、ヤシの木をつたってプレイヤーの移動範囲に移ってきますクリーピーが移動範囲にくると、上部からの虫の攻撃とクリーピーの両方に注意を払う必要があるため、難易度があがります。クリーピーがヤシの木にいるときに、殺虫剤を噴射すると追い返すことができるので、早めに対策を打ちます。虫は、プレイヤーに攻撃するだけなく、植物の略奪を図ります。画面上部に移動すると取り返すことができないため、それまでに虫を殺虫剤で撃滅する必要があります。

虫の攻撃やクリーピーの体当たりに気をつけながら、殺虫剤でドンキーコングを画面上部に押し上げればステージクリアとなります。

3面以降、虫の攻撃の激化、クリーピーの出現数の増加となります。
B:中央分断型

ゲームスタートからの4面目で初登場します。基本的には、ステージと画面構成は同じですが、プレイヤーが移動できる3段目の土台が左右に分断されていることが特徴です。これによって、単純に土台の上下移動を繰り返してドンキーコングに攻撃をあてることができないため、左右のどちらかに移動して最上段に移動する必要があります。このステージの目的はステージと同様にドンキーコングを殺虫剤で画面上部に押し上げることです。
C:水平ツタ型

ステージ3は、ゲームスタート時からの2面目に登場し、以降はステージ1からステージ3のループに相当する面に登場します。このステージの目的は、殺虫剤でドンキーコングを画面上部のハチの巣に押し上げて撃退することです。
背景には木のようなデザインのオブジェクトが左右に配置され、それぞれの幹の間には緑色の細いロープが4本水平に張られています。クリーピーがロープの上を左右に移動して、プレイヤーがドンキーコングを攻撃する妨げになります。殺虫剤でクリーピーを攻撃すると、一時的に動きを止めることができますが、一方で、ドンキーコングへの攻撃ラインの前でクリーピーを足止めすると、プレイヤーはドンキーコングに攻撃ができなくなります。クリーピーを攻撃するのであれば、ドンキーコングの前を通り過ぎた後か前を心がけます。2面目では、クリーピーは4本目のロープには出現しませんが、ステージが進むと4本目にも出現。さらに、左右の木の幹を伝ってきます。


殺虫剤でドンキーコングを画面上のハチの巣まで追いやると、ドンキーコングは画面下に落下して、クリアとなります。

面が進むと、クリーピーが4本のロープとすべての土台に出現します。難易度は必然的にアップ。
スコア仕様
得点を伸ばす基本は、花を多く残し、TIMEを残してラウンドを終えることです。花を奪われる前に虫を倒す行動は、守備と得点稼ぎを同時に進めます。
| 得点対象 | 内容 | プレイ上の意味 |
|---|---|---|
| 花の精算 | 残った花は1本につき500点。5本ならPERFECTとなり、成長状態に応じて2,000 PTSまたは5,000 PTSを表示 | 同じ花を続けて守り、成長させる価値が高まります |
| 残りTIME | ラウンド終了時の得点へ反映 | 安全を確保した後は早くクリアするほど有利です |
| 運搬中のバズビー | 通常時より高い得点 | 花の奪還と高得点を同時に狙えます |
| ベスピーの編隊 | 護衛が多いほど得点が上がる | 見返りは増えますが、破片まで避ける余地が必要です |
高得点だけを狙って敵を待ち続けると、時間切れ後の危険が増します。AとBでは、クリア対象の虫が少なければ全滅を狙います。ドンキーコングが上端に近ければ、押し上げを選ぶ方が残りTIMEを得点へつなげやすくなります。
得点は6桁で表示され、上位5件には3文字のイニシャルを残せます。最高得点は画面上部中央のTOPで常に見られます。
残機とミス
初期残機は3、4、5、6から設定でき、標準は3です。画面には操作中の1人を除いた予備残機が、スプレー缶で示されます。
| 設定 | 選択肢 | 増え方 |
|---|---|---|
| 最初のエクステンド | 30,000/40,000/50,000点/なし | 最初の設定点へ達すると1機増えます |
| 以後の間隔 | 30,000/40,000/50,000点/なし | 最初の設定点に選んだ間隔を加えるたびに1機増えます |
たとえば最初が40,000点、以後が30,000点なら、40,000、70,000、100,000、130,000点の順です。最初を「なし」にするとエクステンドは発生しません。以後を「なし」にした場合は、最初の1回だけ残機が増えます。標準設定では30,000点で最初の1機を獲得し、その後も30,000点ごとに増加します。
活動中の虫、槍、ベスピーの破片、ヤシの実に触れるとミスです。ドンキーコングがロープ下端へ到達した場合や、ツタ食い虫にロープを切られて落下した場合も残機を1つ失います。
花を5本すべて失うこと、TIMEが0になること、気絶中のクリーピーへ触れることは、それだけではミスになりません。残機があれば同じプレイヤーで再開し、パワースプレーの入手機会も改めて用意されます。2人用では、得点、残機、エクステンド回数をプレイヤーごとに保ちます。1人用は、すべての残機を失うとゲームオーバーです。2人用は一方が終了しても、もう一方に残機があれば続きます。
節目演出
水平ツタ型をクリアすると、ドンキーコングの頭が中央の巣へ入り、そのまま落下して転倒します。続いてスタンリーが勝利動作を見せます。このラウンドだけのクリア条件を視覚的に締めくくる演出です。
ラウンド終了時には、残った花の「本数×500」、PERFECT、NO BONUSなどが条件に応じて表示されます。残りTIMEも得点へ反映され、守った花は次の成長段階へ進みます。
通常のラウンドでは「熊蜂の飛行」をモチーフにした曲が流れます。水平ツタ型では南国風の曲へ変わり、クリア時にも専用の短い曲が入ります。パワースプレーの効果中は専用曲となるため、強化状態が終わるまでの目安にもなります。
攻略の流れ
序盤の狙いは、花を運ぶバズビーを画面上端へ逃がさないことです。花の真上を通る敵を追うときは、左右へ大きく振り回されず、運搬経路の下へ先回りして噴射します。ドンキーコングが大きく下降する前に上段へ移り、真下からスプレーを当てられる位置も作ります。
中盤の狙いは、クリーピーを倒すことではなく、必要な射線から外すことです。通常スプレーで後退か気絶を起こし、ドンキーコングへ通じる縦線が空いたら噴射を再開します。気絶中は触れてもミスになりませんが、噴射は止められるため、その真下に居続けない方が効率的です。
パワースプレーが下へ落ちたら、周囲の敵を見てから取得します。ベスピーやクリーピーが射線上にいる場面で取れば、長い射程と高い攻撃力をすぐ使えます。ベスピーへ2発目を当てた直後もその場にとどまらず、飛び散る破片の進路から外れます。
中央分断型では、中段の切れ目へ着いてから迷わないよう、上段へ向かう左右どちらかの経路を早めに選びます。水平ツタ型では虫をすべて倒そうとせず、中央の巣とドンキーコングを結ぶ縦線を優先します。ツタ上のクリーピーに遮られたら、後退させるかパワースプレーで倒して押し込みを続けます。
後半の狙いは、得点より残機を優先する場面を早く見切ることです。アタッカーが同じ高さへ来たら足場を移り、ヤシの実が落ちる縦線から外れます。TIMEが0になった後は、倒せないツタ食い虫を攻撃しません。AとBではクリア対象の虫の全滅かドンキーコングの押し上げ、Cでは中央の巣への押し込みへ集中します。
タイマーがゼロ



タイマーがゼロになると、赤いハサミのようなキャラクターが左右から登場します。このキャラクターは、ドンキーコングが掴んでいるロープを這い上がります。ドンキーコングの手に到達するとドンキーコングが落下。自機を失うことになります。プレイヤーは、ドンキーコングが落下する前にステージをクリアしなければなりません。
攻略まとめ
判断の順番は、目前の攻撃を避ける、運搬中の花を取り戻す、最短のクリア方法を選ぶ、の3段階です。ドンキーコングがロープ下端へ迫ったときは押し上げを優先し、花を取り戻せない状況では残機維持へ切り替えます。AとBは虫の残り具合とドンキーコングの高さを比べ、Cは中央の巣への押し込みに狙いを絞ります。
敵への対応は、倒す、射線から外す、避ける、の3種類です。運搬中の虫は倒し、クリーピーは後退か気絶でどかし、アタッカーや破片、ヤシの実は回避します。パワースプレーをベスピーやクリーピーが重なる局面で取れば、限られた強化時間を攻撃と押し上げの両方へ使えます。
© Nintendo 1983

