セガサターン版『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』は、SNKの対戦格闘ゲームを家庭用へ移植した作品です。1997年12月25日に発売されました。前作『リアルバウト餓狼伝説』の戦闘システムを基に、登場人物、技、背景、操作感を調整しています。特定の物語を進める続編ではなく、歴代の強豪が集まって戦う夢の対決として構成されています。
登場する中心キャラクターは総勢19人です。テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー東、不知火舞、ブルー・マリー、山崎竜二などが続投します。タン・フー・ルー、チン・シンザン、ローレンス・ブラッド、ヴォルフガング・クラウザーも加わりました。若い格闘家から過去の強敵までそろい、近距離攻撃、投げ、飛び道具など異なる戦術を選べます。
戦闘にはメインラインとスウェーラインを使う2ラインシステムが採用されています。通常は手前のラインで戦い、相手の攻撃をかわすときや反撃を狙うときに奥側へ移動します。奥側に長くとどまるのではなく、一時的な回避や攻撃経路として利用する仕組みです。相手のライン移動を読めれば、移動した直後を狙って反撃できます。
前作にあった場外決着は廃止されました。画面端の障害物を壊しても、残り体力に関係なく敗北することはありません。位置取りによる突然の決着がなくなり、体力を奪い合う対戦へ集中しやすくなっています。パワーゲージも改良され、必殺技、超必殺技、潜在能力を状況に応じて使い分けます。
一部のキャラクターには、通常版と異なる性能を持つEXタイプが用意されています。アンディ、ブルー・マリー、ビリー・カーン、タン・フー・ルーは、隠し操作によって別の技構成を選択できます。外見が変わるだけではなく、過去作品に近い技や戦術を使用できるため、対戦の組み合わせが広がります。
セガサターン版では、ギース・ハワードを最初から使用でき、専用のエンディングも用意されています。勝敗に関係なく次の相手へ進むチャンスファイトや、1人用へコンピューター操作の対戦相手が乱入する機能も独自の要素です。起動には拡張RAMカートリッジが必要ですが、多数のキャラクターと追加モードを収録した充実度の高い移植版です。
