PlayStation版『餓狼伝説 WILD AMBITION』3Dで再構成されたテリーとギースの因縁

PlayStation版『餓狼伝説 WILD AMBITION』は、『餓狼伝説』シリーズの登場人物を3Dポリゴンで描いた対戦格闘ゲームです。1999年6月24日に発売されました。ハイパーネオジオ64で稼働した作品を家庭用へ移植したもので、同基板のゲームでは唯一の家庭用移植です。シリーズ第1作の物語を基に、後の人気キャラクターや技を加えて再構成しています。

テリー・ボガードとアンディ・ボガードは、養父ジェフを殺したギース・ハワードへ復讐するため、サウスタウンへ戻ります。ムエタイ王者のジョー東と合流し、ギースが関わる格闘大会へ参加します。戦いを勝ち抜いた先には、サウスタウンの支配者として君臨するギースとの決戦が待っています。

テリー、アンディ、ジョー、ギースに加え、不知火舞、キム・カッファン、山崎竜二、ビリー・カーン、ライデンなどが登場します。初代の物語を基にしながら、後のシリーズで加わった人物も同じ時代へ組み込まれています。PlayStation版では千堂つぐみと坂田冬次が追加されました。

千堂つぐみはレスリングを得意とする女子高校生です。大会で優勝して格闘技をやめることを父親と約束しますが、戦う楽しさへ引かれていきます。坂田冬次は大南流合気柔術を使う高齢の格闘家で、ギースの師である周防辰巳と過去に関係を持ちます。2人とも本作で初登場した人物です。

戦闘ではパンチ、キック、強攻撃に加え、奥行き方向へ動く軸移動を使用します。相手の直線的な攻撃を横へかわし、側面から反撃することが可能です。接近した状態で軸移動を行うと、相手の背後へ回り込める場合もあります。2D作品のライン移動を、3D空間の操作として作り直した仕組みです。

画面下にはヒートゲージが表示されます。通常技を当てる、必殺技を出す、挑発するといった行動で上昇し、攻撃を受けると減少します。ゲージが一定量に達すると強力な技を使用できますが、最大を超えて蓄積させるとオーバーヒートが発生します。力をため続けるだけではなく、適切な段階で消費する判断が必要です。

PlayStationへの移植に伴い、ポリゴンや映像表現には機種向けの調整があります。その一方で、追加キャラクター、家庭用モード、初代を基にした物語が収録されています。2D格闘として発展してきた『餓狼伝説』を、3D空間と軸移動で再解釈した異色作です。

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