1999年にSNKから登場した『餓狼伝説 WILD AMBITION』は、シリーズの人物と舞台を3Dポリゴンで描いた対戦格闘ゲームです。ハイパーネオジオ64で制作され、テリー・ボガードとアンディ・ボガードが父の仇であるギース・ハワードへ挑む初期の物語を再構成しています。シリーズ初の3D作品ですが、奥行きを自由に走り回る形式ではなく、従来の2D格闘に近い間合いと操作感を残しています。
操作はパンチ、キック、強攻撃を使い、通常技からコンビネーションアタックや必殺技へつなげます。Dボタンを押すと画面の奥や手前へ軸移動でき、正面から来る直線的な攻撃をかわして相手の側面へ回れます。軸移動を読まれると追尾する技や方向を変えた攻撃を受けるため、常に安全な回避ではありません。3D化によって相手の背後を取る場面も生まれ、向きに応じて一部の攻撃や投げ方が変化します。
攻防の中心になるのがヒートゲージです。攻撃を当てると増加し、攻撃を受けると減少します。ゲージが空になると気絶して無防備になるため、体力だけでなく現在の熱量にも注意しなければなりません。満タン時には強力なオーバードライブパワーや、相手の防御を崩すヒートブロウを使用できます。ただし、発動後はゲージを失うため、攻撃を外すと自分が気絶しやすい危険な状態になります。
テリー、アンディ、ジョー・ヒガシ、不知火舞などに加え、古武術を使う坂田冬次やアマチュアレスリングを操る千堂つぐみが新たに参戦しました。実在の格闘技を思わせる人物と、必殺技を駆使する歴代人物が同じ舞台で戦います。舞台は市街地、道場、港など立体的に構成され、人物の移動に合わせて視点も変化します。攻撃を当て続ければ勢いが増し、守勢に回れば気絶へ近づくヒートゲージにより、積極的な攻防が促されます。餓狼伝説の原点を振り返りながら、3D空間と新システムで再解釈した作品です。
