『将棋の達人 カラー』ネオジオポケット版で盤面を見やすくした携帯将棋

『将棋の達人 カラー』は、日本将棋の対局をネオジオポケットカラーで楽しめるテーブルゲームです。ADKが開発し、1999年3月19日に発売されました。1998年のモノクロ版『将棋の達人』をカラー表示へ対応させた作品で、駒の動かし方や持ち駒を使う規則など、将棋の基本的な内容は共通しています。色が加わったことで盤面、駒、操作位置の区別がつきやすくなり、携帯機の小さな画面でも局面を追いやすくなりました。物語や派手な演出より、場所を選ばず対局できる実用性を重視しています。

対局は、動かしたい駒をカーソルで選び、移動先を指定して進めます。取った相手の駒は持ち駒となり、自分の手番で空いている場所へ打てます。敵陣へ入った駒を成るか、守りを固めるか、持ち駒を攻めに使うかという判断も再現されています。勝つためには、目先の駒だけを追わず、相手の次の1手を予測することが欠かせません。初心者は歩を進める前に飛車角の通り道を確認し、王将の周囲を金や銀で守ると対局を続けやすくなります。経験者は序盤の駒組みから終盤の詰みまで、通常の将棋と同じ読み合いに取り組めます。

カラー版の中心的な違いは視認性であり、将棋そのものを別のルールへ変更した続編ではありません。モノクロ版をすでに遊んだ人にとって、ゲーム内容の新鮮さは限定的です。一方で、盤面を長く見続ける将棋では、駒や選択位置を判別しやすいことが操作の負担を減らします。1局を少しずつ進めたい人や、実物の盤と対戦相手を用意せず練習したい人には、携帯性が明確な利点になります。対局ごとに相手の応手が変わるため、決められた面を攻略する作品とは異なる反復性もあります。モノクロ版の仕組みを保ちつつ、カラー本体で扱いやすく整えた将棋ソフトです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次