AC版『妖魔忍法帖』忍者アクションと巻物システムの詳細解説

『妖魔忍法帖』

『妖魔忍法帖』は、アーケード向けのアクションゲームです。1986年に日本物産から発売されました。

『妖魔忍法帖』とは

プレイヤーは忍者となり、レバーとボタンを駆使して八方向に移動しながら敵を倒します。巻物を取得すると忍法が使用でき、ショットと同時に強力な攻撃を放つことができます。このゲームは周回ループ制で、ステージクリアの概念がなく、常にシームレスに進行する点が特徴です。多彩な忍法や強制スクロールのシューティングパートなど、豊富なゲームプレイ要素がプレイヤーを引きつけます。

ゲーム内容

『妖魔忍法帖』では、プレイヤーは主人公の忍者を操作し、敵を倒しながら進行します。基本的な目的は、巻物を取得して忍法を駆使しながら敵を撃破することです。観音像に触れることで巻物を取得し、忍法ボタンで効果を発動させます。巻物がない場合でもすぐに観音像が出現するため、ゲームが極端に不利になることはありません。アクションパートでは任意移動が可能で、一部のシーンでは強制スクロールのシューティングパートが登場します。ボスを倒すか指定された出口に到達すると次のシーンに進めます。

ストーリー設定

『妖魔忍法帖』の世界観とストーリー設定は、闇に閉ざされた地上を舞台に展開します。プレイヤーは勇敢な忍者「親兵衛」となり、捕らわれた姫を救出するために戦います。地上が闇に覆われる中、悪霊軍団がその勢力を広げようとする野望を持っています。親兵衛は、この悪霊軍団を打ち砕き、地上に再び平和を取り戻すために立ち上がります。

ゲーム内では、親兵衛が巻物を使いこなして多彩な忍法を駆使し、敵と戦う様子が描かれます。プレイヤーは、様々な敵キャラクターや強力なボスと対峙しながら、シームレスに進行するステージを進みます。巻物の力を借りて忍法を発動し、悪霊軍団の襲撃を退けながら姫を救出するという使命を果たしていくのです。このように、『妖魔忍法帖』は忍者の勇敢な冒険と悪との戦いを描いたストーリーを持っています。

ゲームシステム

プレイヤーが主人公の忍者を操作し、多彩な忍法を駆使して敵を倒していきます。ステージクリアの概念がない実質1ステージ構成の周回ループ制です。プレイヤーはレバーと2つのボタンを使用してキャラクターを操作します。

操作方法はシンプルながらも奥深く、プレイヤーは8方向レバーで主人公の忍者を8方向に移動させ、各ボタンを使い分けて戦います。Aボタンは攻撃、Bボタン忍法の選択に使用します。

ゲーム内で時折登場する観音像に主人公が触れると巻物が出現します。巻物を取得することで忍法が使用可能となり、忍法ボタンを押すと効果を発動し、約20秒間の制限時間内において忍法を自由に使用できます。忍法は全部で8種類あり、忍法発動中に忍法ボタンを押す毎に使いたい忍法を選ぶことが可能です。

データ

このタイトルの基本情報です。

発売年1986
プラットフォームアーケード
ジャンルアクション
プレー人数1人
メーカー日本物産
開発会社日本物産
プロデューサー
ディレクター
シナリオ
グラフィック
サウンド
販売数
受賞歴

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評価

『妖魔忍法帖』は、その和風ホラーと時代劇テイストのグラフィックが非常に評価されています。敵キャラクターデザインは、巨大ガイコツやラスボスの巨大生首など、キモさとかっこよさが融合したものが多く、特に溶岩地帯に登場する敵デザインは現在でもその気持ち悪さが際立っています。

ゲームの難易度については、慣れるまでは厳しいものの、慣れてしまえば遊びやすいと評価されています。巻物を使った忍法は非常に強力で、ボスを瞬殺できることもあり、ダメージ時のシールド効果も果たします。巻物が尽きるとすぐに新しい巻物が出現する親切な設計が、ゲームの進行を助けます。このため、戦闘を有利に進めることが可能です。一方で、敵の出現率が非常に高く、無限に湧いてくるため、プレイヤーは常に急いで進む必要があります。主人公のやられ判定が大きく、敵が遠慮なく弾をばら撒いてくるため、ミスしやすい状況が多くなっています。このため、少しずつ進む戦略はほぼ通用せず、急ぎ足で進むことが求められます。

ゲームのボリュームに関しては、全体的にステージが短く、熟練すれば一周するのに10分程度でクリアできてしまうことから、ボリューム不足が指摘されています。また、一部の箇所で永久パターンが存在し、アーケードゲームとしては回転率の悪さが問題となっています。それでも、テンポ良く進めるゲーム展開や、8つの忍法を駆使して妖怪たちを粉砕する爽快感は、一興と言えるでしょう。

全体的なプレイヤー評価は、ポジティブな点が約60%、ネガティブな点が約40%とされています。『妖魔忍法帖』は、和風ホラーや時代劇テイストの作品が好きなプレイヤーに特におすすめです。また、アクションゲームが好きで、多様な戦略を楽しむ人にとっても魅力的な作品です。忍者の冒険と忍法の爽快感を体験するには最適な一作です。

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