『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』は、SNKが1997年にネオジオの業務用システムMVS向けに発売した対戦格闘ゲームです。『リアルバウト餓狼伝説』を基礎に、登場人物、技、画面、パワーゲージなどを再構成した特別版です。テリー・ボガード、アンディ・ボガード、不知火舞、ブルー・マリーらに加え、タン・フー・ルー、チン・シンザン、ローレンス・ブラッド、ヴォルフガング・クラウザーが復帰し、総勢19人が登場します。
前作にあったリングアウトは廃止され、相手の体力をすべて奪うことが勝利条件となりました。画面手前のメインラインと奥のスウェーラインを使う2ラインバトルが採用され、相手の攻撃を奥へ避けたり、別ラインから攻撃を仕掛けたりできます。ライン移動を利用した回避には強みがありますが、移動を読まれると専用攻撃で迎撃されます。正面での攻防と奥行きを使った読み合いを、分かりやすい構成で楽しめます。
通常技を順番に入力するコンビネーションアタックにより、複数の打撃を連続して当てられます。人物ごとに分岐する攻撃経路があり、途中で必殺技へつないだり、相手の防御を揺さぶったりできます。パワーゲージを蓄えると超必殺技を使用でき、体力などの条件が整えば、さらに強力な潜在能力を繰り出せます。攻撃だけでなく、相手の連係へ割り込むブレイクショットにもゲージを使えるため、攻守のどちらへ回すかが重要です。
最終ボスはヴォルフガング・クラウザーです。特定の条件を満たして勝ち進むと、ギース・ハワードとのナイトメアマッチが発生します。ギースは前作の物語で死亡したため、通常の物語ではなく悪夢のような特別戦として登場します。一部人物には性能の異なる裏仕様も用意され、通常とは違う技で戦えます。前作の速度感を受け継ぎながら、リングアウトを廃して純粋な対戦の完成度を高めた作品です。
©1997 SNK
