1998年にビスコから登場した『フリップショット』は、ボールを相手側へ打ち返し、背後に並ぶ標的を破壊する対戦型のアクションゲームです。卓球やエアホッケーに似た分かりやすさを持ちながら、人物ごとの移動能力や必殺攻撃を加えています。格闘ゲームのように1対1で向かい合いますが、相手本人を倒すのではなく、ボールの軌道を利用して6個の標的をすべて壊すことが目的です。
プレイヤーは自陣の中を上下左右に移動し、盾を使って飛んできたボールを跳ね返します。ボールは人物の盾だけでなく、競技場の壁へ当たって反射します。正面へ返すだけなら守られやすいため、斜めから盾を当て、壁を経由して相手の背後へ届く軌道を作ることが重要です。攻撃に集中して前へ出すぎると自分の標的を守れなくなるため、相手の位置とボールの戻り方まで考えて動きます。
制限時間内に相手の標的をすべて壊すとラウンドを獲得します。時間切れの場合は、より多くの標的を残している側が勝者です。残り数が同じ場合は引き分けとして扱われるため、終盤では無理に最後の1個を狙うか、自分の標的を守って優位を保つかという判断が生まれます。破壊されていない標的の位置によって狙う方向も変わり、試合が進むほど角度をつけた打ち返しが必要になります。
使用できる5人は、移動速度、盾の扱いやすさ、特殊能力が異なります。素早く広い範囲を守れる人物もいれば、強力な返球で標的をまとめて狙える人物もいます。ボールの速度は打ち返しが続くほど上がりやすく、長い応酬になるほど反射神経が試されます。短い時間で基本を理解できますが、相手の返球方向を予測し、守備から攻撃へ切り替えるには経験が必要です。2人対戦では同じボールを奪い合う緊張が途切れず、標的が壊れるたびに状況が変化します。簡潔な規則と反射を利用した奥深さを両立した、ネオジオでは珍しい対戦アクションです。
©1998 VISCO CORP.
