アーケード版『サッカーブロール』(英題:Soccer Brawl)は、1992年2月14日にSNKより稼働開始され、同年3月13日に家庭用Neo Geo AESでも発売されました。開発はSNK(元はPallasブランド)が担当し、ジャンルは未来のサッカーをテーマにした5対5のアクション型スポーツゲームです。
開発背景や技術的な挑戦
開発当時、SNKは従来のサッカーゲームに代わるアーケード性の高い作品を目指しており、ロボットやバイオニックプレイヤー、超必殺技(スーパーショット)などSF要素を大胆に取り入れました。MVS基板(MC68000+Z80、YM2610、4096色)でサクサク動くスプライトや派手なエフェクトを実現しました。
プレイ体験
プレイヤーは8カ国からチームを選び、狭いフィールドで5対5の試合に臨みます。Aボタン長押しで威力あるシュート、守備側ではスーパーショットで相手をノックダウン。時間制限は2分30秒で、ファールがないため思い切ったプレイが可能です。半分のハーフタイムには、審判を題材にしたコミカルなモノクロ演出も楽しめます。
評価と再評価
稼働当時、『Game Machine』誌では1992年4月に業務用テーブル型ゲームで第8位にランク入り。また北米でも好調で、Play Meter誌のアーケード人気ランキングで1994年に60位に選ばれました。クリティックからは「派手な演出とスピード感」が評価されつつも、純粋なサッカー志向には合わないという意見もありました。
他ジャンル・文化への影響
この作品は後に続く『スーパーサイドキックス』シリーズなど、SNKのサッカーゲームに大きな影響を与えました。アーケード志向・シンプル操作・SF風味を取り入れたデザインは、スポーツゲームのカテゴライズに新風を吹き込みました。
リメイクでの進化
リメイクならば、オンライン対戦、AIチームのバランス調整、追加チームや舞台、スーパーショット派手化、トーナメントモード拡張などが期待できます。ボイス演出やカスタマイズ可能な選手ロボットも現代風アレンジとして面白いでしょう。
まとめ
『サッカーブロール』はSF要素満載でアーケード性に特化したサッカーゲームであり、純粋なサッカーファンには異色に映るかもしれません。しかし派手な演出、高速でテンポの良いゲーム性、そして後のサッカー作品への影響力を考えれば、Neo Geoスポーツ路線の重要な1本として今も色褪せない存在です。
© SNK CORPORATION 1992

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