PlayStation版『リアルバウト餓狼伝説スペシャル DOMINATED MIND』は、『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』を基に、独自の登場人物と物語を加えた対戦格闘ゲームです。1998年6月25日に発売されました。単純な移植ではなく、戦闘システム、技、演出、物語をPlayStation向けに再構成しています。開発にはSNKと夢工房が携わりました。
主人公は、飛行機乗りを目指す青年アルフレッドです。飛行技術を学ぶ旅の途中、サウスタウンで起きている異変を知り、事件へ関わります。敵として登場するホワイトは、人の精神を支配する能力を持つ謎の男です。ギース・ハワード亡き後のサウスタウンを掌握するため、ビリー・カーンを操り、裏社会への侵攻を進めています。
テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー東、不知火舞、ブルー・マリー、山崎竜二、ヴォルフガング・クラウザーなど、従来の人物も登場します。アルフレッドは空中から急降下する技や、飛行機の動きを連想させる高速攻撃を得意とします。最終ボスのホワイトはコンピューター専用で、杖や精神攻撃を使って行動を妨害します。
原作の特徴だったライン移動は廃止され、1つのラインだけで戦います。奥側へ逃げる動作がなくなったため、前後の間合い、ジャンプ、緊急回避を使った直接的な攻防へ集中できます。ライン専用の動作が整理された分、キャラクターの技や連続攻撃にも調整が加えられています。
新システムとしてファイナルインパクトが用意されました。特定の必殺技から別の強力な技へつなぎ、通常では成立しない連続攻撃を狙えます。発動できる技やタイミングはキャラクターごとに異なるため、技の性質を覚える必要があります。成功すれば大きなダメージを与え、試合の流れを変えられます。
物語の要所では、サンライズが制作したアニメーションが流れます。アルフレッドの登場、ホワイトの暗躍、人物同士の対立を映像で描き、従来の『餓狼伝説』とは異なる雰囲気を作っています。各キャラクターで物語を進める1人用に加え、対人戦や練習用のモードも利用可能です。
題名の「DOMINATED MIND」は、支配された心を意味します。精神を操るホワイトと、自由に空を飛ぶことを望むアルフレッドの対比が作品の中心です。1ラインの戦闘、新技、アニメーション、独自の主人公を加えたことで、移植版の範囲を超えた外伝的な1本になっています。
