年代別データで見るX68000成人向けゲームの成長と一般向け市場が担った異なる役割を検証

パソコンゲーム

X68000向け737件の区分は、一般向け492件、成人向け180件、不明65件です。区分が判明している672件に占める成人向けは26.8%で、約4件に1件となります。

ただし、この比率は期間を通じて一定ではありません。成人向けは1988年に登場し、1991年から1993年に存在感を高めました。一般向けとの本数差、ジャンル、発売元を合わせて見ると、二つの市場が果たした役割の違いが分かります。

目次

四時期の対象区分を比較

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時期一般向け成人向け不明判明分の成人比
1987-1990年209件60件24件22.3%
1991-1992年144件79件14件35.4%
1993-1994年80件41件18件33.9%
1995-1999年59件0件9件0.0%
X68000

成人向けの比率は最盛期に上昇し、1991年から1994年は判明分の約3分の1を占めます。1995年以降は0件ですが、一般向け59件のうち56件は電脳倶楽部です。通常ゲームだけなら母数が小さいため、後期の比率は慎重に扱う必要があります。

成人向けが伸びた年代

成人向けは1988年11件、1989年18件、1990年31件、1991年45件と増えました。1991年の45件が年間最多です。翌1992年は34件、1993年は28件へ減りますが、一般向けも減ったため、判明分に占める比率は1993年の38.9%が最高です。

本数の頂点と比率の頂点が異なる点が重要です。1991年は市場全体が大きく、一般向け85件と成人向け45件の双方が多い年でした。1993年は市場縮小の中で成人向けが相対的に厚く残りました。

成人向けのジャンル構成

成人向け180件はすべてジャンル欄に美少女を含みます。そのうちアドベンチャーを含む作品は105件、RPG31件、テーブルゲーム20件、その他14件、シミュレーション8件、クイズ6件です。

物語を読み進めるアドベンチャーが中心ですが、RPG、麻雀などのテーブルゲーム、クイズ、アクションを組み合わせた作品もあります。成人向け市場は単一ジャンルではなく、美少女表現を共通項に複数の遊び方を取り込んでいます。

一般向けが担った多様性

一般向けではシミュレーション84件、アクション83件、シューティング62件、アドベンチャー54件、RPG44件が主な要素です。パズル28件、テーブルゲーム26件、スポーツなども含まれ、ジャンルの広さを支えました。

一般向けは初期から最盛期まで市場の多数派です。高い処理能力や画面表現を生かす作品だけでなく、長時間の思考や育成を楽しむ作品まで、X68000の用途を広げる役割を果たしました。

発売元の明確な違い

一般向けの発売元上位はブラザー工業 タケル35件、電波新聞社28件、光栄21件、シャープ17件です。成人向けはアリスソフト22件、フェアリーテール20件、エルフ18件、ディーオー15件が上位となります。

一般向けと成人向けでは、主要な発売元がほとんど重なりません。異なる得意分野を持つ企業群がそれぞれの読者を獲得し、市場全体の選択肢を増やしていました。

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