『剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃 サムライスピリッツ新章』は、1999年12月22日にSNKから発売されたPlayStation用の3D対戦格闘ゲームです。武器を手にした剣士たちが戦う『サムライスピリッツ』の流れを受け継ぎながら、物語の時代を進め、登場人物を大幅に刷新した新章として制作されました。従来作品の主要人物を中心とした構成ではなく、新主人公の九葵蒼志狼をはじめとする新世代の剣士たちが物語を動かします。
舞台となる離天京は、幕府が罪人を更生させるために設けた島でありながら、いつしか力だけが支配する無法地帯へと変貌した場所です。島では覇業三刃衆と呼ばれる勢力が暗躍し、幕府を揺るがす計画を進めています。幕府隠密として離天京へ向かった蒼志狼は、九皇天昇流の後継を巡って因縁を持つ兄弟子の刀馬と再会します。登場人物ごとに目的や過去が用意され、対戦を重ねることで、それぞれの立場から離天京の騒乱が描かれます。
戦闘は立体的に表現された空間で行われますが、駆け引きの中心となるのは間合い、牽制、攻撃後の隙といった武器格闘ならではの要素です。斬撃には重さがあり、相手の動きを読んで強力な一撃を決める緊張感を味わえます。技を連続して繰り出す攻防に加え、キャラクターごとに異なる武器や流派を理解することが勝利につながります。武器を持つ人物だけでなく、徒手空拳を得意とする人物も登場し、戦い方には幅があります。
新顔を中心にしながら、年齢を重ねた覇王丸や服部半蔵など、シリーズと新章を結ぶ人物も登場します。キャラクターの物語を楽しむ1人用プレイのほか、対人戦や練習用のモードも備え、PocketStationとの連動にも対応しています。シリーズの世界を未来へ進め、世代交代や剣の時代の終わりを意識した物語を、PlayStation向けの3D表現で描いた挑戦的な作品です。
