アーケード版『U.S. Navy』は、1990年にカプコンが開発・発売した、横スクロール・シューティングゲームです。プラットフォームはCP System(CPS-1)基板で、ジャンルはシューティング、特徴として複数のジェット戦闘機からの選択、ステージ間での武器やシールドの購入など、『U.N. Squadron』の精神的続編としての要素が含まれています。
開発背景や技術的な挑戦
当時カプコンは『U.N. Squadron』の成功を受け、同様のシステムを持ちながら新たな題材として海軍や近未来の戦闘をテーマにしたタイトルを制作しました。CP System基板を活かした精細なドット描写やサウンドが特徴で、横スクロールシューティングの標準に準拠しつつプレイヤーに扱いやすい操作性と演出を目指した技術的挑戦が見られます。
プレイ体験
プレイヤーはF-14トムキャット(空対空重視)、F/A-18ホーネット(バランス型)、A-6インデューサー(地上攻撃重視)の3機から選び、全10ステージを進んでいきます。ステージ中は時間と被弾により燃料ゲージが減少し、ショップで補給・強化が必要です。ボス戦では巨大なメカやミサイル基地、さらには衛星兵器など、多彩な敵が登場し、攻略に変化と戦略性が求められます。
初期の評価と現在の再評価
発売当初は、日本では1990年12月にアーケード機ランキングで稼働トップに入るなど人気を博しました。一方で、海外では「目立った特徴が少なく忘れられやすい作品」という評価もありましたが、近年では比較的遊びやすい良作として再評価されています。
他ジャンル・文化への影響
本作は派手な演出やショップシステムなど、後のいわゆる“カプコン風シューティング”スタイルの基礎をなす一作として、シューティングゲーム界に影響を与えています。また、戦闘機選択や資金による強化というRPG的構造は、その後の類似ジャンルタイトルにも影響を与え続けています。
リメイクでの進化
現代にリメイクするなら、フルHD化されたドットグラフィック、高フレームレート化、オンライン協力プレイ対応、さらにはリプレイ保存機能や速度調整機能などを搭載することで、オリジナルの魅力を保ちつつ現代プレイヤーにも受け入れられる進化が可能でしょう。
まとめ
『U.S. Navy』は、『U.N. Squadron』の流れを汲む、カプコンらしい横スクロールシューティングの名作です。プレイヤーに戦略性と爽快感を与えるゲームデザイン、隠しネタや複数エンディングといった仕掛けの面白さは今なお色褪せず、リメイクの余地を残しながら、プレイヤー体験として特別な存在であり続けています。
©CAPCOM CO., LTD. 1990

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