アーケード版『ニモ』は、1990年12月にカプコンにより発売された、プラットフォーム・アクションゲームです。開発および発売元はいずれもカプコンで、CPシステム(CPS-1)基板を採用し、横スクロールのアクション性とグラフィカルな演出が特徴です。
開発背景や技術的な挑戦
本作は、アニメーション映画「Little Nemo: Adventures in Slumberland」をもとに制作されたアーケードゲームです。CPS-1基板を用い、美麗なスプライトや多彩なステージ演出を実現しており、Trainステージなど意欲的なステージ構成が特徴的です。開発に際しては、映画の幻想的な世界観をプレイヤー体験として再現するための技術的工夫がなされたと考えられます。
プレイ体験
1Pは王様の王笏を持つニモ、2Pは杖を持つフリップを操作し、敵を倒しながらステージを進みます。ステージ数は全部で7つあり、壁やはしごを登るアクションや、投擲アイテムによる攻撃などが楽しめます。ヤシチを取ると、スーパーパワーによる強力な攻撃が可能になります。
初期の評価と現在の再評価
当時の評価としては、Computer and Video Games誌が87%の高得点でグラフィックと音を称賛した一方、難易度の低さを指摘しています。Retro Gamer誌も色彩と独創性を評価しながら、NES版の方を好む意見もありました。また、The One誌は本作を「エンターテインメント性が高い」と評価しました。
他ジャンル・文化への影響
本作は映画の世界観をアーケードゲームとして体現する試みとして、他のライセンスゲームにも影響を与えた可能性があります。ただし、具体的な横展開例は確認されていません。
リメイクでの進化
現時点では、正式なリメイクや移植は確認されていません。インディー系レビューではその再評価の声が高まる一方、リリースの可能性については未確認のままです。
特別な存在である理由
『ニモ』はカプコンのアーケード作品として、映画の世界観を巧みに再現したことに加え、他のアーケードプラットフォーマーと一線を画す演出力を備えており、アーケードゲームの中でも隠れた名作として評価されています。
まとめ
アーケード版『ニモ』は、1990年にカプコンがCPS-1基板で展開した、美麗なグラフィックと映画的演出が魅力の横スクロール・アクションゲームです。独特のステージ構成や隠し要素、魅力的な演出が、多くのファンに今も語り継がれる理由となっています。
©1990 Capcom

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