プロローグ
アーケードゲーム『麻雀学園2 学園長の復讐』は、1988年にフェイスから発売された脱衣麻雀ゲームです。メーカーはフェイスで、ジャンルはアーケード用のテーブル/麻雀ゲームに分類されます。本作は「麻雀学園」シリーズの続編であり、前作以上に脱衣要素やイカサマシステムが強化された点が特徴です。
開発背景や技術的な挑戦
フェイスはもともとカラオケ関連事業などを行う企業の子会社であり、ゲーム業界参入は比較的新しい動きでした。本作の出版は1988年10月で、基盤は主にフェイス自身によって開発されました。前作『麻雀学園 卒業編』(1988年、ユウガとフェイス開発、カプコン実質制作)でのヒットを受け、続編としてパワーアップを図った意欲作となっています。
プレイ体験
プレイヤーは前作に続き、学園の生徒として脱衣を進める講師たちと対局します。本作では前作で好評だったイタズマ演出ではなく、逆に脱衣演出が控えめとなり、イカサマや麻雀システム自体により重きを置いた仕様でした。麻雀は通常の2人打ち形式で、「POWERポイント」による牌交換などの技術的ギミックも健在です。
初期の評価と現在の再評価
リリース当初、本作は脱衣麻雀として前作同様一定の支持を受けましたが、「イタズマ演出の減少」が一部で物足りなさを指摘されました。しかし現在では、イカサマと麻雀の駆け引きに焦点を当てたデザインが評価され、シリーズ全体の完成度向上に寄与した作品と見なされています。
隠し要素や裏技
本作には前作で話題となった「Hボタン連打によるイタズマ演出」は実装されていませんが、対局中に稀に発動する演出やミニイベントが存在したとの報告があります。ただし、アーケード版は家庭用移植と違いデータが少なく、詳細な検証は難しい状況です。
他ジャンル・文化への影響
『麻雀学園』シリーズは、脱衣麻雀の市場で先進的なシステムを投入し、後続タイトルにも影響を与えました。特に「POWERポイント」やキャラクター演出による差別化は、同ジャンルにおける一つの指針となり、脱衣麻雀全体の質向上に貢献しています。
リメイクでの進化
現代にリメイクするなら、グラフィックやキャラクター表現の強化はもちろん、AIとの対局やオンライン対戦、さらに脱衣演出を任意でオンオフできる設定などが考えられます。また、キャラクターの深掘り(ストーリーモード)、牌交換システムのUI改善などで、往年ファンも新規プレイヤーも満足できる内容になるでしょう。
まとめ
本作は前作からシステムを大きく改善し、脱衣演出を中心にしながらも麻雀そのものの遊びを深化させた意欲作です。当時のアーケード環境では派手なビジュアルが中心でしたが、フェイスはゲーム性にも注力し、結果としてシリーズの評価を高める作品となりました。
© 1988 FACE