アーケード『エイトマン』(英題:Eight Man)は、1991年6月7日にSNKよりリリースされ、開発はPallas(パラス/Alpha Electronic傘下)が担当しました。ジャンルはベルトスクロールアクションゲームで、原作は1960年代のサイボーグヒーロー漫画『エイトマン』です。
開発背景や技術的な挑戦
原作のサイボーグヒーローをそのままアクションゲーム化しつつ、Neo Geo基板の性能を活かして多彩な敵キャラクターやボス戦を描き出しました。特に「高速でハイウェイを走るシーン」など、演出面での工夫が目立ちます。
プレイ体験
1P側はエイトマン、2P側は相棒・ナインマンを操作し、Aボタンでパンチ、Cボタンでスペシャル、B+↓でスライディングなど、多彩なアクションを駆使します。全4~10ステージ構成で、道中での車両追跡系ステージもあり、リズミカルかつ変化に富んだ展開が特徴です。
評価と再評価
当時のアーケード人気も高く、RePlay誌では稼働ランキングで4位に入ったとされています。一方で、Neo Geoタイトルの中ではやや地味な印象もあり、評価は賛否分かれました。近年ではボス戦や演出の秀逸さ、原作への忠実さからコアファンの再評価も進んでいます。
他ジャンル・文化への影響
原作漫画が元祖サイボーグヒーローとして知られる中、ゲーム化ではロボットアクションと横スクロールビート&エムアップを融合。後のSFアクション系ゲームに影響を与えたと考えられています。
リメイクでの進化
現代リメイクでは、フルHD化や背景の3D化、豪華なアニメカットイン演出、オンライン協力モードなどが候補となるでしょう。原作キャラのコスチュームバリエーション追加も面白いアイデアです。
まとめ
『エイトマン』は「原作愛」と「多彩な演出」が光る一作で、当時としては異色のSFビート&エムアップでした。Neo Geo黄金期を支えた隠れた良作として、今も注目に値します。
©︎黒江光彦/講談社・Eight Man Project