AC版『ブロックブロック』パドルが縮む!?戦略性高めの異色ブロックゲーム

ブロックブロック

アーケード版『ブロックブロック(Block Block)』は、1991年にカプコンからリリースされたブロック崩しタイプのアクションゲームです。メーカーおよび開発はカプコン、ジャンルはブレイクアウト系パズルゲームであり、特徴としては通常のパドル操作に加え、パドル縮小やアイテムといった独自のゲーム性が盛り込まれています。

開発背景や技術的な挑戦

本作はアルカノイドの派生作品として後発で登場しつつも、単なる模倣に留まらず、カプコンならではの発想で進化させられました。例えば、パドルに耐久カウントがありボールを打つごとに減少、ゼロになると縮小するという要素を導入。また「弥七」と名付けられたアイテムを6つ集めると1UPになるなど、ブレイクアウト系の枠を超える工夫が見られます。

プレイ体験

体験上では、初心者向けのビギナーコースと、熟練者向けのノーマルコースで構成され、全50ステージをプレイ可能です。パドルが縮小するリスクとアイテムの取得というトレードオフが印象的で、戦略性が高い印象を受けます。2人同時プレイにも対応しており、パドル間にバリアが現れるギミックも面白味を増しています。

初期の評価と現在の再評価

本作はリリース当初、アルカノイド系の中での位置付けであったものの、斬新なギミックで一部のプレイヤーから注目されました。現在ではレトロゲーム愛好家の間で、その独自性と難易度の高さから再評価されることもあり、「アルカノイドの派生作として良心的で、カプコンらしい発想が光る作品」という肯定的な見方が増しています。

他ジャンル・文化への影響

本作はアルカノイドというジャンルの系譜に位置づけられ、多くのアクション・パズルゲームに影響を与えたとは言い難いですが、カプコンのアクション性の高さを取り込んだ設計は、のちのアクション寄りのパズル作品に通じる意匠とも言えます。

リメイクでの進化

現代にリメイクされる場合、ビジュアルのHD化やリプレイ機能、カスタムステージの追加、オンラインランキング対応などが考えられます。また、2人協力プレイの布石を活かして、協力プレイモードや対戦モードを強化するのも面白いアレンジです。アイテムバリエーションやパドルカスタマイズ要素が加わると、新鮮な体験につながるでしょう。

まとめ

本作は、単なるブロック崩しに留まらない、カプコン流の工夫と難しさが詰まった作品です。パドルの縮小、アイテムによる補強、さらに2人プレイ対応など、奥深いギミックが印象的です。アルカノイドの進化系として、レトロゲームとしての価値を持ち続けており、今なお味わい深い作品であると言えます。

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