アーケード版『A‑JAX』は、1987年にコナミからリリースされた縦スクロールシューティングゲームです。開発はコナミ自身が手がけ、ジャンルは縦方向スクロールシューティング。特徴的なのは、ヘリコプター(Tom Tiger)と戦闘機(Jerry Mouse)を使い分ける二段階構成で、敵地を突き進む演出や多彩な武装がプレイヤーを熱中させました。
開発背景や技術的な挑戦
1987年当時、コナミは『グラディウス』『沙羅曼蛇』などシューティングの名作を多く世に送り出しており、『A‑JAX』もその流れを汲む作品として制作されました。注目すべきは2Dヘリと3Dライクなジェットの切り替え演出で、当時のアーケード基板でも異なる演出を同一筐体で滑らかに描画している点は技術的に高く評価されます。
プレイ体験
プレイヤーはまずヘリ「Tom Tiger」で空中・地上の敵に挑み、パワーアップアイテムで武装を強化。Vulcan、3-Way、Triple、Laserなど多彩な武器を駆使し、画面クリア時に出現する“Option”で補助火力を得る楽しさがあります。その後、3D視点のジェット「Jerry Mouse」に切り替わり、連続する敵機やボスに連射とミサイルで挑戦。フェーズのギャップがアクセントとなり、攻撃のバランスが巧妙でした。
評価の変遷
当時の日本のアーケード雑誌『Game Machine』では、1988年1月15日号で「二番目に成功したテーブル型アーケードユニット」にランクインする人気ぶりを見せました。一方、近年のファンサイトでは「教科書通りの悪いデザイン」と苦言を呈する声もありつつ、一部ユーザーからはエンディング後に「続編やリメイクが欲しい」と惜しむ声もあります。
他ジャンル・文化への影響
『A‑JAX』は後の『エアフォースデルタ ストライク』などでTom TigerやJerry Mouseといった機体が登場し、コナミシューティング作品の世界観共有に一役買いました。また、同社のシューティング系キャラクターBGM集やリミックスでもテーマが再利用されるなど、コナミファン向けの文化的資産として残っています。
リメイクでの進化
もし現代リメイクされるなら、2Dと3Dの演出融合をさらに強化し、真のハイブリッド視点を実現できる可能性があります。武器や敵パターンの多様化、さらなるパワーアップ選択肢の導入も期待されます。加えて、オンラインランキングや協力プレイ、リプレイ共有機能など現代的な付加要素も魅力となるでしょう。
特別な存在である理由
『A‑JAX』は単に定番シューティングの一角ではなく、「2Dと3Dの切替」「多彩な武装」「オプション演出」といった当時の技術と演出を最大限に活かした意欲作でした。派手さと歯応えのバランスがプレイヤーに強烈な印象を残し、今なお語り継がれる存在です。
まとめ
アーケード版『A‑JAX』は、コナミの技術力と演出力が結集されたシューティングゲームで、リリース当時から高評価を集めました。ヘリからジェットへと切り替わる爽快感、豊富な武装、そして“Option”による支援システムは、今でも魅力的に映ります。攻略派とファンの支持も厚く、リメイクへの期待が絶えません。
© Konami, 1987

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