【動画】NEOGEO『餓狼伝説スペシャル』全CM集で振り返る熱狂の格闘ゲーム時代

【動画】NEOGEO『餓狼伝説スペシャル』全CM集で振り返る熱狂の格闘ゲーム時代

『【CM】餓狼伝説スペシャル(NEOGEO) 全3バージョン』は、SNKが1993年冬にオンエアしたNEOGEO用ソフト『餓狼伝説スペシャル』のテレビCMを3バージョンまとめて収録した映像です。撮影にはリチャード・ビューブレ(テリー役)、カーティス・ウェード・ウェルズ(アンディ役)、ベニー・ウォン(ジョー役)、ミッキー・ジェームス・モンテラ(ギース役)、晴山ミキ(舞役)といった出演者が参加しており、迫力ある実写パートとゲーム映像が融合した当時として革新的な構成となっています。

CMの構成と特徴

『餓狼伝説スペシャル』のCMは、テリー編、アンディ編、ジョー編の3種類が制作され、それぞれ60秒版を基本とし、短縮した30秒版と15秒版も放送されました。いずれのバージョンでも「ギースとの対決」が共通のテーマとなっており、クライマックスでは主人公たちの必殺技によってギースが吹き飛ばされるシーンが描かれます。この豪快な演出は視聴者に強烈な印象を与え、ゲームの迫力を短い映像で最大限に表現していました。特に、ギースが大きく吹き飛ぶカットは、見る者に爽快感をもたらすCM最大の見どころとされています。

実写パートでは、香港風の雑踏や瓦礫の中といった舞台でキャラクターを模した俳優たちがアクションを繰り広げ、ゲームの世界観を現実的に再現。続いてゲーム画面に切り替わり、クラウザー、ギース、舞、アンディ、ジョーといったキャラクターたちの必殺技が矢継ぎ早に映し出されます。さらに「100MEGA SHOCK!」というキャッチコピーと共にNEOGEOの性能をアピールし、最後には「150メガ 新登場」の文字でゲームのスケール感を強調。実写とゲーム映像をシームレスに繋げる構成は、当時のゲームCMとして極めて完成度の高いものでした。

注目ポイントと意義

このCMシリーズの注目すべき点は、単なるゲーム映像のダイジェストではなく、映画の予告編のようにストーリー性とキャラクターの個性を盛り込み、視聴者の感情に訴えかける構成になっていることです。テリー編では兄貴分としての存在感、アンディ編では冷静な格闘家としての姿、ジョー編では豪快な闘志といったキャラクター性が際立ち、どのパターンも主人公たちの魅力を強調する仕上がりとなっています。

また、実写に出演した役者陣の存在も、当時のプレイヤーにとっては「ゲームキャラが現実世界に降り立った」かのようなリアリティを演出しました。SNKが『餓狼伝説スペシャル』を単なるゲームにとどまらず、エンターテインメント作品として世に送り出そうとしていた意気込みが伝わる貴重な映像資料です。格闘ゲームの全盛期における広告戦略を知る上でも、大変価値のあるCM群といえるでしょう。

動画情報

上記のポイントに注目して動画をお楽しみください。

この動画の配信元とチャンネル登録のURLは次の通りです。

配信元ファミっ子ワールド・ミュージアム FAMICCO WORLD MUSEUMさん
チャンネル登録https://www.youtube.com/@famiccoworldmuseum9632