セガサターン版『リアルバウト餓狼伝説』は、SNKの『餓狼伝説』シリーズを家庭用へ移植した対戦格闘ゲームです。1996年9月20日に発売されました。『餓狼伝説3―遥かなる闘い―』の流れをくむ作品で、テリー・ボガードと宿敵ギース・ハワードの対決に大きな節目が描かれます。従来作の奥行きを使った戦闘を受け継ぎながら、操作を整理し、攻防の速度を高めています。
登場するのは、テリー、アンディ、ジョー東、不知火舞、キム・カッファン、ダック・キングなどのシリーズを代表する面々です。前作からブルー・マリー、ボブ・ウィルソン、ホンフゥ、望月双角、フランコ・バッシュ、山崎竜二、秦兄弟も続投します。ビリー・カーンとギースも加わり、長く続いてきたサウスタウンの因縁を軸にした戦いが展開されます。
通常の攻撃にはパンチ、キック、強攻撃を使います。残る1ボタンには奥側のラインを利用するライン移動が割り当てられました。相手の攻撃をかわしながら別ラインへ入り、横方向から反撃できます。『餓狼伝説3』の3ラインから構造を整理したことで、奥行きの駆け引きを残しつつ、対戦の流れを理解しやすくしています。連続攻撃のコンビネーションアタックもあり、通常技から必殺技へつなぐ爽快な攻めが可能です。
画面下部には3種類のゲージが表示されます。攻撃などでゲージをためると必殺技を強化した超必殺技を使えます。体力が減って危険な状態になると潜在能力も発動可能です。発動条件が整えば大きなダメージを与えられるため、追い詰められた側にも逆転の機会があります。攻撃を防ぐだけではゲージや体力を守り切れない場面もあり、回避と反撃を組み合わせる判断が必要です。
一部のステージには壊れる障害物や境界が用意されています。相手を画面端へ追い込み、壁などを破壊して外へ落とすと、残り体力に関係なく場外負けとなります。優勢でも位置取りを誤れば決着するため、画面端では独特の緊張感が生まれます。
セガサターン版は拡張RAMカートリッジを使用し、多数のキャラクターアニメーションを扱う構成です。遊ぶには対応カートリッジが必要ですが、2D格闘ゲームを得意とするセガサターンの性能を生かした移植になっています。テンポのよい連続攻撃、ライン移動、場外決着、ギースとの物語をまとめて味わえる作品です。
