セガサターン版『サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣』は、SNKの武器対戦格闘ゲームを家庭用へ移植した作品です。1996年11月8日に発売されました。シリーズ第3作にあたり、従来の登場人物や世界観を受け継ぎながら、映像、ボタン配置、戦闘システムを大幅に変更しています。攻撃力の高い斬撃が勝負を大きく動かすため、相手の隙を見極める緊張感が特徴です。
物語では、鬼と呼ばれる壬無月斬紅郎が各地の村を襲い、人々を斬り続けています。斬紅郎の凶行を止めるため、覇王丸をはじめとする剣士たちが戦いへ向かいます。新たな主人公として、記憶を失った少年・緋雨閑丸が登場しました。リムルル、花諷院骸羅、首斬り破沙羅も加わり、斬紅郎と関係するそれぞれの物語が描かれます。
キャラクターを選んだ後は、修羅と羅刹のどちらかを決定します。2つの剣質では必殺技や戦い方が異なります。同じキャラクターでも、正面から攻める修羅と、変則的な技を扱う羅刹では操作感が変化します。外見の色を選ぶだけではなく、性能そのものが分かれているため、1人のキャラクターで異なる戦術を試せます。
剣客、剣豪、剣聖から腕前に合ったモードを選べることも特徴です。剣客は初心者向けの補助があり、剣豪は標準的な条件で戦います。剣聖は怒りゲージが最大の状態で始まる一方、防御ができない上級者向けの設定です。攻撃力を生かして一気に勝負を決められますが、相手の攻撃を受けやすい危険も伴います。
怒りゲージが最大になると攻撃力が上がり、武器飛ばし必殺技を使用できます。命中した相手は武器を落とし、攻撃範囲や使用できる技が制限されます。武器を拾い直すまでの攻防が勝敗を左右するため、武器を落とした側にも落とさせた側にも素早い判断が必要です。
セガサターン版を起動するには、CD-ROMと拡張RAMカートリッジの両方が必要です。発売時にはソフト単体版に加え、拡張RAMカートリッジを同梱したセットも用意されました。拡張RAMを利用することで、多彩なキャラクターの動きや演出を扱っています。一撃の重さ、修羅と羅刹の選択、斬紅郎を巡る暗い物語を楽しめる作品です。
