X68000向けゲームのジャンルは、シューティングやアクションだけでは語れません。電脳倶楽部136件を除いた通常ゲーム601件には、美少女、アドベンチャー、シミュレーション、RPG、テーブルゲームなどが幅広く含まれています。
ジャンル欄には「アドベンチャー・美少女」「RPG・アクション」のような複合表記があります。完全一致の順位と、要素ごとに分解した順位の両方を見ることで、作品の多面的な特徴を残しながら比較できます。
完全一致で見る上位分野
| ジャンル表記 | 収録本数 |
|---|---|
| アドベンチャー・美少女 | 90件 |
| シューティング | 67件 |
| シミュレーション | 66件 |
| アドベンチャー | 49件 |
| アクション | 45件 |
| RPG | 27件 |
| RPG・美少女 | 25件 |
| パズル | 21件 |
| テーブルゲーム | 17件 |
| テーブルゲーム・美少女 | 14件 |
最多はアドベンチャー・美少女90件です。一方、シューティングとシミュレーションがほぼ同数で続きます。即時操作を楽しむ作品、長期的に考える作品、物語を読む作品が並ぶ構成です。
要素分解で見える構成
| ジャンル要素 | 含まれる作品数 | 通常ゲーム比 |
|---|---|---|
| 美少女 | 180件 | 30.0% |
| アドベンチャー | 171件 | 28.5% |
| シミュレーション | 95件 | 15.8% |
| アクション | 94件 | 15.6% |
| シューティング | 81件 | 13.5% |
| RPG | 78件 | 13.0% |
| テーブルゲーム | 46件 | 7.7% |
| パズル | 34件 | 5.7% |
一つの作品が複数要素に入るため、比率の合計は100%になりません。美少女180件は成人向け180件と一致し、対象区分とジャンル表記が強く結び付いています。

初期の均衡したジャンル
1987年から1990年の通常ゲーム261件では、アドベンチャー72件、美少女60件、シューティング43件、アクション42件、シミュレーション40件、RPG38件です。上位の差が比較的小さく、多様な遊び方が市場の立ち上がりを支えました。
アーケードで知られる作品の移植はX68000の印象を強くしますが、件数では物語や思考を中心とする作品も大きな位置を占めます。機種の評価と商品構成は、同じ角度だけでは捉えきれません。
最盛期に増えた美少女
1991年から1992年は、美少女79件、アドベンチャー59件が上位です。シミュレーション35件、アクション35件、RPG33件もあり、成人向けの成長と一般向けの定番が並行しました。
1993年から1994年は美少女41件、アドベンチャー39件に対し、RPGは6件まで減少します。全体の縮小に加え、残るジャンルが物語と人物表現へ集中していく変化が見えます。
一般向けの広さと成人向け
一般向けではシミュレーション84件、アクション83件、シューティング62件、アドベンチャー54件、RPG44件が主な要素です。成人向けではアドベンチャー105件、RPG31件、テーブルゲーム20件、その他14件が美少女要素と組み合わされています。
成人向けを美少女アドベンチャーだけで一括りにすると、RPGやテーブルゲームを組み合わせた作品を見落とします。複合ジャンルは、限られた画面表現の中で遊びの変化を作る方法でもありました。

