PlayStation版『幕末浪漫~月華の剣士』は、幕末を舞台にしたSNKの武器対戦格闘ゲームです。1999年2月25日に発売されました。剣や槍などを使う点は『サムライスピリッツ』と共通していますが、世界観、登場人物、操作システムは独立しています。静かな和風の映像と音楽、物語を重視した演出が特徴です。
人間の世界と死者の世界を隔てる地獄門に異変が起こり、幕末の各地に混乱が広がります。主人公の楓は、兄弟子の御名方守矢を捜すため、幼なじみの雪と旅立ちます。物語には、地獄門を守る四神の存在が関係しています。青龍、朱雀、白虎、玄武の役目を巡り、剣士たちの過去と目的が交差します。
登場するのは、楓、御名方守矢、雪、玄武の翁、一条あかり、神崎十三、鷲塚慶一郎、紫鏡、天野漂、李烈火、斬鉄、直衛示源などです。新選組に属する鷲塚、異国から渡ってきた李烈火、忍びとして生きる斬鉄など、幕末の歴史や伝承を取り入れた人物がそろっています。
キャラクターを選んだ後は、力と技のどちらかの剣質を決定します。力は一撃の威力が高く、必殺技から超奥義へつなぐ昇華を利用できます。少ない攻撃回数で大きな体力を奪いたい場合に向いています。技は通常技を連続でつなぐ連殺斬を使えます。素早い攻撃で相手を崩し、連係を長く続ける戦い方が中心です。
相手の攻撃へタイミングよく弾きを合わせると、斬撃を受け流して隙を作れます。上段と下段で対応する弾きが異なるため、相手の技を見分ける必要があります。成功すれば強力な反撃へ移れますが、失敗すると無防備になります。攻撃する側にも、弾かれにくい間合いやタイミングを考える駆け引きが生まれます。
PlayStation版では、中ボスの暁武蔵、最終ボスの嘉神慎之介、覚醒した嘉神を条件によって使用できます。真田小次郎、一条あか狸、木偶の示源という機種独自の隠しキャラクターも収録しています。アニメーションによるオープニングや追加の物語も用意されました。
移植に伴い、キャラクターの動きや武器を失う仕組みには原作との違いがあります。読み込みも発生しますが、独自の隠し人物と映像が加わっています。力と技の選択、弾きによる読み合い、幕末の終わりを背景にした物語をPlayStationで楽しめる作品です。
