『PHはねもの ハネ釈迦』は、盤面の仕掛けを通る玉の動きで、大当たりとラウンド継続を目指す羽根モノです。大当たり中に早く継続が決まっても、そのラウンドの規定個数まで玉を入れられる「貫通型自力継続スペック」を搭載しています。
見どころは、ふたつの入賞ルートと、ドット画面で繰り広げられる釈迦の演出です。基本スペックから大当たり中の流れ、ボーナスの種類を示唆する演出まで、初めて遊ぶときに押さえたい仕組みをまとめました。
玉の動きで楽しむ本機の特徴
羽根モノとは、開閉する羽根が玉を拾い、役物と呼ばれる盤面の仕掛けへ運ぶタイプです。本機では、役物内の「V」と書かれた入賞口に玉が入ると大当たりになります。スタートの入賞口に玉が入っただけでは、大当たりにはなりません。
通常時は羽根が玉を拾えるか、役物内では玉がどちらへ進むか、大当たり中は次のラウンドへつながるかが見どころです。画面の演出と実際の玉の動きを合わせて楽しめます。
マルホンの羽根モノ開発企画「マルホンマジハネプロジェクト」の第2弾にあたり、羽根を大型化した「デカハネギミック」を採用しています。羽根のサイズは比較対象の『Pファインプレー』より30%大きく、拾球率は同社比較で150%です。この150%は比較値であり、打った玉が羽根に拾われる確率をそのまま表した数字ではありません。
基本スペックと出玉の見方
対象となる型式は『PHはねものシャカRUSH2』です。出玉の数値は払い出し個数で、遊技中に打ち出した玉を差し引いた手元の増加分とは異なります。
| 機種名 | 『PHはねもの ハネ釈迦』 |
|---|---|
| メーカー | マルホン工業 |
| 導入日 | 2026年9月7日 |
| 機種区分 | 羽根モノ(2種タイプ) |
| 大当たりの条件 | 役物内でのV入賞 |
| 賞球数 | 1&1&1&13&14&4&4 |
| カウント数 | 羽根・専用アタッカーともに10カウント |
| 釈迦ボーナス | 自力継続、初回V入賞を含む最大10R、約134個~1204個 |
| 天上天下ボーナス | 10R(実質9R)、約1271個 |
| 保留 | 2チャッカーのみ1個 |
| 遊タイム | 非搭載 |
| コンプリート機能 | 搭載 |
賞球は、入賞したときに払い出される玉の個数です。スタートチャッカーは1個、羽根から役物へ入った場合は13個、天上天下ボーナスの専用アタッカーは14個、その他の入賞口は4個となっています。
Rはラウンドを表し、10カウントは各ラウンドで数える入賞の上限です。最初のV入賞を1Rとして数えるため、天上天下ボーナスは10R表記でも、その後の出玉獲得部分は実質9Rです。賞球14個に10カウントと10Rを掛けた1400個が払い出される、という意味ではありません。
本機には、STやラッキートリガーによる連チャン区間はありません。釈迦ボーナスで目指す「継続」は、ひとつの大当たりの中で次のラウンドへ進むことです。大当たりが終わると通常時の遊技へ戻ります。
通常時の羽根開放と入賞手順
盤面下部のスタートチャッカーに玉が入ると、上部の羽根が開きます。「1」チャッカーと「2」チャッカーでは、基本となる開放回数が異なります。
| 入賞先・パターン | 羽根の開放 |
|---|---|
| 1チャッカーの通常開放 | 0.41秒の開放を1回 |
| 1チャッカーのロング開放 | 1.3秒の開放を1回 |
| 2チャッカー | 0.41秒の開放を2回 |
開いた羽根が玉を拾うと、役物内で左の「仏陀ルート」か、右の「開運ルート」へ振り分けられます。どちらに進んでも、最後にV入賞できれば大当たりです。
2チャッカーには、次の羽根開放を待機させる保留が1個あります。保留の有無はドット画面でも分かるため、役物内の玉だけでなく、次の開放が残っているかにも目を向けましょう。大当たり終了時に保留がある場合も、続く開放に対応できるようにします。
役物内で分かれる入賞ルート
仏陀ルートの鐘と煩悩ゲート
左側の仏陀ルートは、玉が複数の仕掛けを通るメインルートです。まず、左右に揺れる鐘を玉がくぐり抜けられるかに注目します。
鐘を通過した玉は、「煩悩ゲート」の上部に一時的にためられます。ゲートが開いて玉が放たれた後、回転体を抜けるタイミングが合えばV入賞へつながります。玉が待機する場面と、放たれた後の動きを続けて追うのが楽しみ方です。
鐘をくぐれなかった場合にも、黄色いシーソーの動きによって玉がVへ向かう可能性があります。正面のルートを外れたように見えても、玉が役物内に残っている間は結末を見届けたいところです。
開運ルートの釈迦の動き
右側の開運ルートは、上下する釈迦と玉の落下タイミングが見どころです。釈迦が上がり切ったところへ玉が落ちると、V入賞につながります。
開運ルートの役物確率は約1/3です。これは、このルートに進んだ玉を対象とした数値で、スタートチャッカーへ3回入賞すれば大当たりになるという意味ではありません。また、3回の挑戦ごとに大当たりを保証する数字でもありません。
大当たりの種類と振り分け
大当たりには「釈迦ボーナス」と「天上天下ボーナス」があります。チャッカー入賞時の羽根開放と、V入賞した場合に対応するボーナスの振り分けは、次のとおりです。いずれも大当たりにはV入賞が必要です。
| チャッカー・開放 | ボーナス | 振り分け |
|---|---|---|
| 1・通常1回 | 釈迦ボーナス | 85.1% |
| 1・通常1回 | 天上天下ボーナス | 14.1% |
| 1・ロング1回 | 天上天下ボーナス | 0.8% |
| 2・通常2回 | 釈迦ボーナス | 85.1% |
| 2・通常2回 | 天上天下ボーナス | 14.9% |
1チャッカーでは、天上天下ボーナスに対応する振り分けが通常開放とロング開放に分かれています。ロング開放からV入賞した場合は、天上天下ボーナス濃厚です。長く羽根が開いた時点では、まだ大当たりしたわけではない点を押さえましょう。
釈迦ボーナスの自力継続
釈迦ボーナスは、大当たり中も羽根で玉を拾い、役物内でのV入賞によってラウンドを継続させます。V入賞できないまま継続の機会を終えると、大当たりも終了します。
各ラウンドの前半は、羽根が長く2回開きます。この間は鐘が中央に固定され、煩悩ゲートの上部へ玉をためやすい状態です。その後、ゲートが開くと、ためられた玉がまとめて放たれます。
前半にV入賞できれば、次のラウンドへの継続が決まります。そこで現在のラウンドをすぐに終わらせず、前半と後半を合わせて10カウントまで入賞できるのが、貫通型自力継続スペックの特徴です。早いV入賞で、そのラウンドの入賞機会を失わずに済みます。
前半でV入賞できなかった場合は、後半も継続への挑戦が続きます。鐘が左右に動き、短い羽根開放で玉を拾う展開です。仏陀ルートだけでなく、開運ルートからのV入賞もラウンド継続に有効となります。
前半の2回開放後は、ためられた玉を放つために羽根が閉じている時間があります。この待ち時間に打ち出しを止めると、無駄玉を抑えられます。ただし、開放が再開したら入賞を狙えるよう、羽根の動きを確認しましょう。
天上天下ボーナスの消化方法
天上天下ボーナスは、役物の左上にある専用アタッカーで消化します。アタッカーとは、大当たり中に開いて玉を受け入れる入賞口です。釈迦ボーナスのように、各ラウンドでV入賞による継続を目指す必要はありません。
V入賞後にフリーズが発生し、パトランプが光る告知に注目です。釈迦ボーナスと思わせてから、天上天下ボーナスの表示に変わる展開もあります。
専用アタッカーで規定の出玉を取り切る仕組みですが、必要な入賞には玉の打ち出しが欠かせません。台の案内に合わせて消化しましょう。
ドット演出とモードの選び方
演出モードは、ボタン操作で選べる「修行モード」と「レトロモード」のふたつです。見せ方や告知を好みに合わせて選ぶ機能で、モード変更が玉の進路や大当たり確率を変えるものではありません。
修行モードのキャラクター
修行モードは、ドット画面に登場するキャラクターも楽しみたい人向けです。大当たりした場合の天上天下ボーナスへの期待は、猪八戒、沙悟浄、悟空の順に高まります。
ここで示しているのは、V入賞後にどのボーナスになるかという情報です。キャラクターが出ただけでV入賞したり、大当たりになったりするわけではありません。ドット演出を見た後は、役物内の玉にも注目しましょう。
「ロング犬」は羽根のロング開放を示唆する演出です。普段と異なるキャラクターが出たときは、羽根がどのように開くかを見ておくと、演出と遊技のつながりが分かります。
レトロモードと特殊ステージ
レトロモードは、演出をシンプルにして玉の動きを楽しみたい人に向いています。寝ている釈迦が起きる変化が見どころです。にぎやかなドット演出を好むなら修行モード、役物を中心に見たいならレトロモードが選択の目安になります。
大当たりが10Rまで到達した後、規定のスタート回数以内に再び大当たりすると、『ファインプレー』をモチーフにした特殊ステージへ移ります。そのステージで再び条件を満たすと、次は『ファンキードクター』のステージです。通常のモード選択とは別に、遊技の経過によって画面の雰囲気が変わる楽しみがあります。
大当たりを彩る新たな楽曲
天上天下ボーナス中には、新曲「THE 禅」「ハネとけ仏」「めざせ極楽」の3曲を搭載しています。クラシックの名曲に、釈迦にちなんだ言葉を取り入れたアレンジです。
自力継続の成否を追う釈迦ボーナスに対し、天上天下ボーナスでは専用アタッカーでの消化と楽曲を楽しめます。同じ大当たりでも、見どころが切り替わる構成です。
玉の行方を見届けたい人へ
本機が向いているのは、玉が仕掛けを通る瞬間や、予想外の軌道からVへ向かう展開を楽しみたい人です。大当たり後もラウンドごとに結果を見届けるため、通常時と大当たり中の両方に玉を追う面白さがあります。
初めて遊ぶときは、スタートチャッカー、羽根、V入賞口の位置を先に確認すると、流れをつかみやすくなります。大当たり後はボーナス名を確認し、羽根で自力継続を目指すのか、専用アタッカーで消化するのかを見分けましょう。

