『e東京喰種』は、RUSH突入と同時にラッキートリガーが発動し、右打ち中の大当たりで約3000個以上の払い出しを得られるスマパチです。図柄揃いと喰種チャージを別々に抽選する通常時、約75%継続のロングST、入賞時に喰MAXハンドが落下するカスタムなど、結果を強く見せるゲーム性が特徴です。
一方で、通常時の合算確率約1/199.9とRUSH突入率約51%は、単純に組み合わせて考えることができません。本記事では、この数値の関係から初当たり後の流れ、主要演出、カスタム、裏ボタンまでを順番に解説します。
本機の基本情報一覧
| 機種名 | 『e東京喰種』 |
|---|---|
| 型式名 | e東京喰種W |
| メーカー | ビスティ |
| 導入日 | 2025年4月21日 |
| 機種区分 | スマパチ、1種2種混合機、ラッキートリガー搭載機 |
| 初期販売台数 | 約20000台 |
| 増産台数 | 2026年7月に約1500台 |
| 使用枠 | JB eフリーダム枠 |
| 主要役物 | 喰MAXハンド役物、金木覚醒ギミック |
| 遊タイム | 非搭載 |
| Cタイム | 非搭載 |
| コンプリート機能 | 搭載 |
本機は、TVアニメ『東京喰種トーキョーグール』の10周年記念作品として登場した初のパチンコ機です。アニメの名場面を再構成した映像と楽曲に加え、盤面上部から落下する喰MAXハンド役物が演出の中心に置かれています。
なお、2026年に登場した型式名「e東京喰種MW」の『e東京喰種 超デカ超一撃ver.』とは別機種です。本記事で扱うのは、2025年4月導入の型式名「e東京喰種W」に限ります。
本機の基本スペック
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 通常時の図柄揃い確率 | 約1/399.9 |
| 喰種チャージ確率 | 約1/399.9 |
| 通常時の合算確率 | 約1/199.9 |
| 右打ち中の実質確率 | 約1/95.3 |
| HYPER喰種RUSH突入率 | 約51%(喰種チャージからの昇格を含む公表値) |
| HYPER喰種RUSH継続率 | 約75% |
| ST回数 | 130回 |
| 残保留による抽選 | なし |
| 賞球数 | 1&1&5&1&15 |
| ラウンド数 | 2Rまたは10R |
| カウント数 | 10カウント |
| 2R払い出し | 約300個 |
| 10R払い出し | 約1500個 |
| 電サポ回数 | 0回または130回 |
通常時には、約1500個を払い出す図柄揃いと、約300個を払い出す喰種チャージがあります。どちらも確率は約1/399.9で、いずれかが発生する合算確率が約1/199.9です。
約1/199.9は、約1500個の図柄揃い確率ではありません。喰種チャージを含め、液晶上で何らかの当選契機が発生する確率として理解する必要があります。
RUSH突入率の仕組み
通常時の大当たり振り分けは、次のように公表されています。
| 払い出し・移行先 | 振り分け |
|---|---|
| 約1500個+HYPER喰種RUSH | 約50% |
| 約300個+HYPER喰種RUSH | 約1% |
| 約1500個+通常時 | 約49% |
ここで注意したいのが、RUSH突入率約51%の分母です。この数値は図柄揃いを軸とした振り分けに、喰種チャージからの昇格分を加えた公表値であり、図柄揃いとすべての喰種チャージを合算した約1/199.9に対して、そのまま51%で突入するという意味ではありません。
図柄揃いと喰種チャージは、どちらも約1/399.9です。図柄揃いでは約半数がRUSHへ進み、喰種チャージは大部分が通常時へ戻ります。通常時に起きるすべての当選契機を分母に置き直すと、RUSH突入は計算上約25.5%相当、発生確率は約1/784となります。これは公表された別のスペック値ではなく、2種類の当選契機を同じ分母で比較するための計算値です。
初当たり後の進行
通常時の図柄揃いは10Rで、約1500個の払い出しを受けます。赤図柄揃いなら「HYPER喰種BONUS」となり、消化後はHYPER喰種RUSHへ直行します。
赤図柄以外で揃った場合は、大当たり中に「亜門突破チャレンジ」または「一発告知チャレンジ」を選択します。亜門突破チャレンジはボタンを連打し、喰MAXハンド役物が落下すれば成功です。一発告知チャレンジは、制限時間内にリゼの虹フラッシュが発生すれば成功となります。
チャレンジに失敗しても、大当たり終了時に喰MAXハンド役物が落下する逆転昇格があります。最後の画面が終わるまではRUSH非突入が決まったとは限りません。
喰種チャージは2Rで、払い出しは約300個です。基本的には消化後に通常時へ戻りますが、終了時に喰MAXハンド役物が落下するとHYPER喰種RUSHへ昇格します。
HYPER喰種RUSH
HYPER喰種RUSHは、実質確率約1/95.3の大当たりを130回のST内で目指すラッキートリガーです。STは、定められた回転数の間だけ大当たりを狙える右打ち状態を指します。
130回以内に大当たりを引く継続率は約75%です。ST終了後に追加の残保留抽選や時短はなく、そのまま通常時へ戻ります。転落抽選で途中終了するタイプではないため、大当たりを引かなければ必ず130回まで遊技できます。
RUSH中の大当たりは、約1500個の10Rを複数回に分けて獲得する仕組みです。画面上では約3000個または約6000個の大当たりとして見せていますが、1回のラウンドでまとめて払い出されるわけではありません。
| RUSH中の大当たり | 内訳 | 振り分け | 終了後 |
|---|---|---|---|
| HYPER喰種BONUS 3000 | 約1500個×2回 | 約97% | ST130回 |
| HYPER喰種BONUS 6000 | 約1500個×4回 | 約3% | ST130回 |
いずれの大当たり後もST130回へ戻るため、右打ち中は大当たりのたびに約3000個以上の払い出しとRUSH継続が組み合わされます。約6000個の告知後に3000STOCK演出が発生し、表示出玉が約9000個以上へ伸びる場合もあります。
RUSH中の演出モード
HYPER喰種RUSHでは、4種類の演出モードを選択できます。基本となる抽選や主要リーチは共通で、告知方法と告知タイミングが変化します。
| モード | 演出の特徴 |
|---|---|
| デフォルトモード | 先読み、即当たり、バトル、救済などを幅広く楽しむ |
| 突激モード | 変動開始時やリーチ中の喰MAXハンド落下で告知する |
| リゼ襲来モード | 保留入賞時のリゼ虹フラッシュを待つ |
| 月山絶叫モード | 任意のタイミングでボタンを押して告知を狙う |
デフォルトモードでは、喰種バトルや亜門決戦などの展開を最後まで見せる構成です。金木覚醒ギミックの赫眼フラッシュが発生すれば大当たり濃厚となります。
突激モードは、変動開始からリーチ終盤まで幅広いタイミングで喰MAXハンドが落下します。役物による強い告知を重視する人に向いています。
リゼ襲来モードは、保留入賞時のリゼ虹フラッシュが大当たり濃厚の合図です。入賞時に結果を早く知りたい場合に選びやすいモードです。
月山絶叫モードでは、変動中にボタンを押し、月山の絶叫告知発生を狙います。ボタンを1回または77回押すパターンや、強いボタンHOLDが発生すれば大当たり濃厚です。
通常時の重要予告
通常時は、単独の弱い予告を追うより、保留変化、喰MAXハンド落下、金系演出、上位リーチへの発展が重なるかに注目すると流れをつかみやすくなります。
眼帯の喰種保留変化
画面が眼帯の喰種に覆われ、金木が保留へ攻撃する予告です。弱い攻撃よりも、保留へ噛み付く強い攻撃の期待度が高くなります。変化後の保留が赤や金なら期待度は高く、虹ならRUSH突入を伴う大当たり濃厚です。
喰MAXハンド落下
盤面上部の手を模した役物が落下する、本機を象徴する演出です。保留入賞時に落下する先役物落下と、変動中やリーチ中に落下する手役物落下予告では扱いが異なります。
先役物落下の期待度はカスタム設定によって変化します。一方、変動中の落下はカスタムとは別の演出で、発生時の期待度は高くなります。落下時に通常と異なる低音または高音が鳴れば大当たり濃厚です。
覚悟の証明予告
リゼと金木のムービーが流れる重要予告です。変動中やリーチ後の喰MAXハンド落下を契機に発生し、喰種クライマックスSPへの発展が濃厚となります。発生時の期待度も高いため、その後の対戦相手や色の変化に注目です。
決意のマスク予告
リーチ後の発展演出などでブラックアウトし、金木の決意を描くムービーへ移行します。発生時の期待度は高く、金木のセリフが「僕は喰種だ」なら大当たり濃厚です。
主要リーチの見どころ
キャラリーチやロングリーチは、そこでの大当たりだけでなく、バトルSP、エピソードSP、特殊リーチなどへの発展契機として見る演出です。タイトル、テロップ、カットインが赤や金へ変化するかも重要になります。
バトルSPでは、西尾、月山、絢都との戦いが展開されます。対戦相手だけでなく、タイトル色、テロップ、カットイン、最終デバイスによって期待度が変化します。弱い組み合わせでも、上位リーチへ発展すれば展開を立て直せます。
エピソードSPには「家族」と「強敵」があり、アニメの物語を活用したリーチが展開されます。エピソード中のタイトル、テロップ、カットインが金なら大当たり濃厚です。
喰種クライマックスSPは「VSヤモリ」と「VS亜門」の2種類です。どちらも発展時の期待度は高く、赤いセリフやカットインが加わればさらに有力となります。「VSヤモリ」で勝利すれば大当たり濃厚です。
特殊リーチには、不殺の梟SPと半赫者SPがあります。半赫者SPは狂気の時あおり成功から発展する期待度の高いリーチです。全回転リーチは発生した時点で大当たり濃厚となります。
主な大当たり濃厚演出
通常時は、虹保留、全回転リーチ、7図柄テンパイ、インパクトフラッシュなどが大当たり濃厚です。7図柄テンパイ、虹保留、インパクトフラッシュはRUSH突入も濃厚となります。
金木保留変化で鎖が切れた場合や、エピソードSPと喰種クライマックスSPで金系のタイトル、テロップ、カットインが発生した場合も大当たり濃厚です。
エピソードSP、喰種クライマックスSP、不殺の梟SP、半赫者SPの最終デバイスにV-コントローラーが出現した場合も大当たり濃厚となります。V-コントローラーを引いた際に見える隠れVランプが発光していた場合は、発見した時点で大当たり濃厚です。
カスタム機能の種類
通常時のゲーム性カスタマイズ画面では、4系統のカスタムを選択できます。複数の項目を組み合わせて設定でき、大当たり確率やRUSH突入率ではなく、演出の発生頻度や告知バランスが変化します。
| カスタム | 選択項目 | 対象・効果 |
|---|---|---|
| 通常時 先役物落下カスタム | OFF、40%、90%、EX | 通常時のみ。入賞時の喰MAXハンド落下を変化させる |
| 先読みカスタム | なし、オススメ、チャンス、熱 | 通常時とRUSH中の先読みバランスを変更する |
| レバブルアップ | OFF、ON | レバブルの発生率と発生時の期待度を高める |
| インパクトフラッシュアップ | OFF、ON | 大当たり濃厚告知の発生率を高める |
先役物落下カスタム
40%設定は先役物落下時の期待度が低く、落下後も展開を見守るバランスです。90%設定は落下時の期待度が高いため、喰MAXハンドの動きに結果を集約できます。
EX設定は、先役物落下が発生すればRUSH突入を伴う大当たり濃厚です。ただし、EXは大当たり時の占有率が40%設定や90%設定より低く、手が落ちなかった変動でも大当たりの可能性は残ります。占有率は大当たり全体のうち演出が発生する割合であり、演出発生時の期待度とは別の数値です。
先読みカスタム
「なし」は先読み予告が発生しない設定です。「オススメ」は通常の演出バランスに近く、先読み単体の期待度は低くなります。
「チャンス」は通常時の先読み発生時も期待度は低い区分ですが、50%に近い水準まで上がります。「熱」は通常時の先読み発生時の期待度が高く、RUSH中は先読みが発生すれば大当たり濃厚です。
レバブルと一発告知
レバブルアップをONにすると、レバー振動の発生率が上がります。通常時は白または赤の振動でも期待度は高く、虹なら大当たり濃厚です。RUSH中のレバブルは、設定や発光色を問わず大当たり濃厚となります。
インパクトフラッシュは、通常時ならRUSH突入を伴う大当たり濃厚、RUSH中なら大当たり濃厚です。ONにしても抽選結果は変わらず、内部的に決まった大当たりを告知する割合が高くなります。
好みに合うカスタム
喰MAXハンド落下の衝撃を頻繁に楽しみたい場合は、先役物落下40%が候補になります。落下の時点で結果を強く絞り込みたい場合は90%が向いています。
RUSH突入を伴う大当たりだけを先役物落下で告知してほしい場合はEXが適しています。ただし、落下の占有率が低くなるため、静かな変動からの大当たりも残ります。
予告を減らして重要な変動だけに集中したい場合は、先読み「熱」とレバブルアップの組み合わせが選択肢です。変動の最後まで結果を見届けたい場合は、先役物落下をOFF、先読みをオススメにすると、特定の告知へ偏りすぎないバランスになります。
一発告知を重視する場合は、インパクトフラッシュアップをONにすると分かりやすくなります。どの設定にも客観的な優劣はなく、早く結果を知りたいか、最後まで演出を追いたいかで選ぶことが大切です。
裏ボタンの操作方法
本機には、通常時の先役物落下後と、初当たり中のチャレンジ開始前に使用できる裏ボタンがあります。どちらも抽選結果を変える機能ではなく、内部的に決まっている結果やRUSH突入の可能性を追加で告知するものです。
先役物落下後の操作
先役物落下カスタムを設定し、保留入賞時に喰MAXハンド役物が落下したあとでPUSHボタンを1回押します。赤いバイブとリゼのセリフが発生すれば、RUSH突入を伴う大当たり濃厚です。
反応がなくても、その変動の大当たりやRUSH突入が否定されるわけではありません。ボタンを押さなかった場合も抽選結果に影響はなく、通常の演出で結果が告知されます。
初当たり中の操作
赤図柄以外の図柄揃い後に「亜門突破チャレンジ」または「一発告知チャレンジ」を選び、チャレンジ演出が始まる前にPUSHボタンを1回押します。入力に成功すると、液晶左側の東京喰種ロゴが発光し、色でチャレンジ成功の期待度を示唆します。
色の序列は一般的な演出と異なり、緑、紫、赤、青の順で期待度が上がります。緑と紫は期待度が低く、赤と青は期待度が高いパターンです。最上位の青でも100%ではないため、大当たり濃厚とはなりません。
裏ボタンを操作しなくても、チャレンジの成否やRUSH突入率は変化しません。先に成功の見込みを知りたい人向けの補助的な演出です。
収録されている楽曲
| 楽曲名 | 主な位置付け |
|---|---|
| unravel | TVアニメ第1期オープニングテーマ |
| 季節は次々死んでいく | TVアニメ第2期エンディングテーマ |
| GLASSY SKY | TVアニメ挿入歌 |
| 無能 | TVアニメ第2期オープニングテーマ |
| TG Symphonia | 『東京喰種』関連サウンドトラック収録曲 |
アニメのオープニング、エンディング、挿入歌、劇伴を組み合わせた構成です。特に「unravel」は作品を象徴する楽曲として、大当たりやRUSHの高揚感を支える役割を持っています。
従来機種との主な違い
『e東京喰種』は『東京喰種』を初めてパチンコ化した機種であるため、直接比較できる旧パチンコ機はありません。先に登場したパチスロ『L東京喰種』とは抽選構造が異なり、本機では初当たりからHYPER喰種RUSHを目指すシンプルなゲームフローが採用されています。
本機の後に登場した『e東京喰種 超デカ超一撃ver.』は兄弟機ですが、型式、通常時の確率、RUSH回数、継続率、初当たり出玉が大きく異なります。2025年版は130回のロングSTと約75%継続、右打ち中約3000個以上という組み合わせが固有の特徴です。
本機が向いている人
『e東京喰種』は、RUSH突入後の大当たり1回あたりの出玉を重視する人に向いています。約75%継続は極端に高い数値ではありませんが、RUSH中は約3000個以上の払い出しが伴うため、継続時の成果を大きく見せる設計です。
喰MAXハンドの落下やレバブル、一発告知など、物理的に分かりやすい演出を好む人とも相性があります。カスタムで告知の強さを細かく選べるため、にぎやかな演出を楽しむ人と、重要な変動だけに集中したい人の両方に対応できます。
反対に、通常時から高い頻度で図柄揃いを楽しみたい人には重く感じられる可能性があります。合算約1/199.9の半分は基本的に約300個の喰種チャージであるため、図柄揃い約1/399.9との違いを理解して遊技することが重要です。
本機のゲーム性総評
『e東京喰種』の中心は、RUSHへ入った時点でラッキートリガーが発動し、約3000個以上の大当たりを約75%でつないでいく明快な右打ち性能です。下位RUSHを経由して上位RUSHを目指す段階構造ではなく、初当たりから直接HYPER喰種RUSHへ向かいます。
通常時は図柄揃いと喰種チャージが別抽選となっているため、合算確率だけを見るとゲーム性を誤解しやすい部分があります。しかし、その違いを把握すれば、図柄揃い後のチャレンジ、喰種チャージからの昇格、RUSH中の約3000個と約6000個の振り分けを整理して楽しめます。
主要演出、4種類のRUSHモード、4系統のカスタム、2種類の裏ボタンが、それぞれ喰MAXハンドを中心につながっています。『東京喰種』の映像や楽曲だけでなく、役物落下による強い告知と大きな払い出しを一体化した点が、本機ならではの特徴です。

