アーケード版『クイズ大捜査線』(英題:Quiz Dai Sousa‑sen: The Last Count Down)は、1991年7月1日にSNKより稼働開始されたクイズアドベンチャーゲームです。ジャンルはクイズ/トリビアで、主人公は刑事コンビ・ネオ・マクドナルド/ジオ・ケンタッキーを操作し、問題を解きつつ事件を捜査します。
開発背景や技術的な挑戦
アーケードプラットフォームで初となる本格クイズアドベンチャーとして開発されました。SNKはMVS基板の高解像度ドットや美麗スプライトを活かし、アドベンチャー演出と選択肢で進行するクイズ構成を融合させ、インタラクティブな物語体験を初期から試みました。
プレイ体験
物語の分岐は事件ごとのストーリーパートと共に出題される選択式クイズによって進みます。クイズ形式には通常クイズのほか、パネル選択、ビート&エムアップ風のクイズなど多彩な演出が盛り込まれており、進行状況によっては質問数の増減や回答の「ボタン連打方式」も発生します。
評価と再評価
稼働当時はアーケード機として異色かつ注目を集め、Neo Geo初のクイズゲームとして話題になりました。しかし一方で、一般のアクションゲームに比べ地味な印象や選択肢の難易度のブレなどで物足りなさを感じる声も見られました。近年では“レアかつ独自性のあるジャンルの先駆作”として、コアなファンから再評価されています。
他ジャンル・文化への影響
アーケードのラインアップにおいて「アクション一辺倒ではない実験作」として重要な位置を占めます。選択式クイズとインタラクティブなストーリー進行は、後の『Quiz King of Fighters』など、SNKのバラエティ系作品にも系譜として繋がっています。
リメイクでの進化
フルHD化や豪華イラスト演出、音声付シナリオ分岐、オンライン対戦クイズモード、そして刑事キャラクターの会話要素追加などがリメイクで期待される要素です。スマートフォン実装では持ち歩きながら遊べるライト感のある作品として再構築も有望でしょう。
まとめ
『クイズ大捜査線』は、アーケード黎明期に敢えて異色ジャンルを選び、クイズ+アドベンチャー演出を実現した稀有な作品です。賛否はあるものの、「Neo Geoの枠にとらわれない挑戦作」として、今なおその実験精神は評価に値します。
© SNK CORPORATION 1991

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