アーケード版『ファイヤー・スープレックス』は、1993年にSNKが発売したプロレスアクションゲームです。プレイヤーはSWFのチャンピオンを目指し、通常マッチのほか電流マッチやストリートマッチなど、さまざまなルールで戦い抜いていきます。
開発背景や技術的な挑戦
本作は「100メガショックシリーズ」の一作として登場し、ネオジオMVS基板の性能を活かして多彩なアクションと演出を実現しました。リング内外を自在に移動できる構成や、反則攻撃・電流演出など、従来の格闘ゲームとは異なるプロレスらしい要素を取り入れています。
プレイ体験
10人のレスラーから1人を選び、パンチ、キック、ジャンプ、フォールの4ボタンで試合を進めます。組み技は連打勝負によって勝敗が決まる仕組みで、スタミナ管理やタイミングが勝利の鍵となります。リング外の攻防や特殊ステージでは、環境を活かした戦術が求められます。
当時の評価と現在の再評価
登場当時は、プロレス特有のルールやアクションを格闘ゲームとして見事に表現した点が注目されました。現在ではアーカイブ配信などを通じて、その完成度や個性が再評価され、根強い人気を誇る作品の一つとなっています。
他ジャンル・文化への影響
『ファイヤー・スープレックス』で導入された多彩なマッチルールやリング外戦闘の要素は、後のプロレスゲームや一部のアクション格闘ゲームにも影響を与えました。SNKの多ジャンル展開を象徴する実験的な作品といえます。
リメイクでの進化
リメイクではHDグラフィックの導入、オンライン対戦対応、モードの追加、キャラクター育成やカスタム要素の強化が考えられます。現代のプレイヤー向けにテンポやバランスを調整すれば、再び注目される可能性は高いです。
まとめ
『ファイヤー・スープレックス』は、格闘ゲームとは一線を画したプロレス要素満載の異色作です。連打と戦略、ステージギミックの組み合わせが光り、今もなおユニークな体験を提供してくれる一作です。
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