AC版『麻雀シスターズ』東亜プラン唯一の脱衣麻雀の魅力

アーケード版『麻雀シスターズ』は、1986年5月に東亜プランから開発および発売された脱衣麻雀ゲームです 。本作は東亜プランが手掛けた唯一の脱衣麻雀という非常に珍しい立ち位置の作品です 。プレイヤーは3人の姉妹から対戦相手を選び、麻雀の対局を通じて彼女たちの服を脱がせていくことを目的としています 。当時のアーケード市場において、東亜プランの技術力が麻雀というジャンルに適用された興味深い一作となっています。

開発背景や技術的な挑戦

本作の開発が行われた1980年代半ばは、東亜プランがアーケード市場で活動していた時期にあたります。東亜プランにとって麻雀ゲームというジャンルへの挑戦は独自の試みでした 。音楽はOsamu Ota氏が担当しており、限られた音源の中でゲームを盛り上げる楽曲を提供しています 。結果として本作は東亜プランにとって最初で最後の脱衣麻雀となりましたが、その開発経験は同社の歴史において特筆すべき出来事といえます。

プレイ体験

プレイヤーは、さゆり、ゆかり、めぐみという3人の姉妹から最初に対局する相手を任意で選択することができます 。麻雀のルールはアリアリが採用されており、ドラ牌は現物として扱われます。対局中にプレイヤーが和了することで相手の服を1枚脱がすことができますが、逆に相手が和了した場合には相手が服を1枚着るという仕組みになっています 。また、流局時にプレイヤーが聴牌の状態であれば、さらに相手を脱がすチャンスが発生することもあります 。持ち点が0点以下になるか流局した時点でゲームオーバーとなりますが、コンティニュー機能も備わっています。

初期の評価と現在の再評価

リリース当時の本作は、東亜プランが手掛けた意外なジャンルの作品として注目を集めました 。3人の異なる個性を持つキャラクターや、音声合成によるボイス演出などはプレイヤーに印象を残しました 。近年では、東亜プランの歴史を語る上で欠かせない異色作として再評価されています 。多くのゲームファンからも、メーカーの多角的な開発史を知るための貴重な資料として扱われるようになっています。

他ジャンル・文化への影響

東亜プランが麻雀ゲームを制作していたという事実は、ゲーム業界の歴史において興味深いエピソードとして語り継がれています 。本作が直接的に他の麻雀ゲームのシステムを大きく変えたわけではありませんが、開発スタッフの経験がその後の作品作りに寄与した可能性は考えられます。また、アダルト要素を含むゲームがアーケードで一般的だった時代の空気感を伝える文化的な資料としての側面も持っています。

リメイクでの進化

本作の知的財産権については現在、株式会社TATSUJINが管理を行っています 。2020年にM2が東亜プランの開発したほぼ全てのゲームを家庭用にリリースすると発表した際にも、本作は家庭用への移植が困難なタイトルとして、その対象には含まれていないことが語られました 。そのため現代的な進化を遂げたリメイク版や移植版のリリースは現時点では行われておらず、オリジナル版の希少性を高める要因となっています 。

特別な存在である理由

麻雀シスターズが特別な存在である最大の理由は、やはり東亜プラン唯一の脱衣麻雀という点に尽きます 。3姉妹のキャラクター設定も細かく、長女のさゆりは最初から裸足、次女のゆかりはガーターベルト、三女のめぐみは靴下を履いているなど、視覚的な特徴が分けられています 。現在では実機で遊ぶ機会は極めて少ないものの、その希少価値と歴史的背景から、レトロゲームファンの間では記憶に残る一作となっています。

まとめ

麻雀シスターズは、東亜プランの歴史における非常にユニークな足跡といえる作品です。麻雀としての基本性能を抑えつつ、ミニゲームやキャラクター演出でプレイヤーを楽しませる工夫が凝らされています。家庭用への移植が困難であるという現状が本作の希少性を強めていますが、当時のアーケードゲームが持っていた自由な発想と、東亜プランというメーカーの意外な一面を知る上で非常に重要なタイトルです。ゲーム史を彩る異色作として、これからも語り継がれていくことでしょう。

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