PlayStation版『ザ・キング・オブ・ファイターズ’99』から始まるネスツ編

『ザ・キング・オブ・ファイターズ’99』は、2000年3月23日にSNKから発売されたPlayStation用の対戦格闘ゲームです。アーケードとネオジオで登場した同名作品を移植したもので、『KOF’97』で完結したオロチ編に続く新たな物語、ネスツ編の第1章に位置付けられています。前作『KOF’98』が物語を持たないドリームマッチだったのに対し、本作では主人公やチーム構成、対戦システムが大きく変更されました。

新主人公のK’は、秘密組織ネスツによって草薙京の炎を移植された青年です。ネスツから脱走したK’とマキシマは、二階堂紅丸、矢吹真吾とチームを組み、正体不明の主催者が開いた大会へ参加します。一方、前大会後に行方不明となった草薙京の複製体が各地に現れ、格闘大会の背後で進められていた計画が次第に明らかになります。炎を操る力を与えられながら自分の過去を失ったK’の戦いが、以後のシリーズを貫く物語の軸になります。

従来の3人制チームバトルに代わり、本作では4人でチームを編成します。そのうち3人が対戦を担当し、残る1人を援護役のストライカーに指定します。ストライカーは対戦中に限られた回数だけ呼び出すことができ、攻撃、追撃、相手への妨害など、キャラクターごとに異なる行動を取ります。通常技や必殺技と組み合わせれば連続技を伸ばせるほか、劣勢から流れを変える手段にもなります。

パワーゲージを利用するカウンターモードとアーマーモードも導入されています。カウンターモードは攻撃面を強化し、特定の技から超必殺技へつなぐ戦い方を可能にします。アーマーモードでは相手の攻撃を受けても体勢を崩しにくくなりますが、使用できる技に制限があります。PlayStationへの移植に伴い、演出やキャラクターアニメーションには調整が見られるものの、新主人公K’の登場とストライカーシステムによって、シリーズの新しい方向性を家庭用機で体験できる作品です。

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