1987年から1990年までに発売されたX68000向けゲーム293件をまとめました。1987年の9件から1990年の129件まで収録本数が増え、わずか4年間で市場が急速に拡大したことが分かります。
一覧には「グラディウス」「スペースハリアー」「ゼビウス」などアーケードで知られる作品のX68000版に加え、シミュレーション、アドベンチャー、RPG、テーブルゲームなどが並びます。高い表現力への注目と、パソコンゲームらしい幅広さが同居した時期です。
初期4年間の収録本数
| 発売年 | 一般向け | 成人向け | 不明 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 1987年 | 9件 | 0件 | 0件 | 9件 |
| 1988年 | 44件 | 11件 | 7件 | 62件 |
| 1989年 | 68件 | 18件 | 7件 | 93件 |
| 1990年 | 88件 | 31件 | 10件 | 129件 |
4年間の合計は一般向け209件、成人向け60件、不明24件です。区分が判明している269件に占める成人向けは22.3%でした。1987年には収録がありませんが、1990年には31件、判明分の26.1%まで増えています。
多彩なジャンルの出発点
完全一致のジャンルでは、シューティング34件、シミュレーション32件、アドベンチャー32件、アドベンチャー・美少女31件、アクション14件です。電脳倶楽部32件を別枠にすると、特定の一分野だけが突出していません。
ジャンル要素で見ると、アドベンチャー72件、美少女60件、シューティング43件、アクション42件、シミュレーション40件、RPG38件です。反射神経、戦略、物語、成長といった異なる遊びが早い段階から共存しています。
初期市場を支えた発売元
| 発売元 | 収録本数 |
|---|---|
| シャープ | 14件 |
| データウエスト | 12件 |
| 電波新聞社 | 10件 |
| アートディンク | 9件 |
| システムサコム | 9件 |
| 光栄 | 9件 |
| 全流通 | 8件 |
| アリスソフト | 8件 |
ハードを展開したシャープ、移植作品に強い電波新聞社、シミュレーションを得意とする光栄やアートディンクなど、異なる立場の企業が並びました。成人向けではアリスソフトや全流通も早くから作品を供給しています。
電脳倶楽部の刊行開始
ディスクマガジン「電脳倶楽部」は1988年に8件、1989年と1990年に各12件、合計32件が収録されています。この32件を除く通常ゲームは261件です。初期市場の成長を見る際にも、定期刊行物と個別ゲームを分けると実態をつかみやすくなります。
媒体枚数が増えた初期
媒体が明記された作品はほぼ5.25インチフロッピーディスクです。電脳倶楽部を除いた平均枚数は1987年1.22枚、1988年1.67枚、1989年2.35枚、1990年2.36枚でした。市場拡大と並行して、複数枚組の作品が一般的になっています。
ゲーム一覧を読む際の要点
一覧にはタイトル、発売年、開発元、発売元、ジャンル、区分、対応機種、媒体、販売本数を掲載しています。同じシリーズの続編や別巻、電脳倶楽部の各号も個別の項目として確認できます。

最盛期へつながる市場拡大
1987年から1990年は、X68000ゲーム市場の基本形が一気に整った4年間です。1991年には収録本数がさらに増え、美少女を含む作品やブラザー工業 タケル扱いの作品も存在感を高めていきます。

