セガサターン版『ザ・キング・オブ・ファイターズ’96』機動力を増した3対3のチーム戦

セガサターン版『ザ・キング・オブ・ファイターズ’96』は、SNKの対戦格闘ゲーム『KOF』シリーズ第3作を家庭用へ移植した作品です。1996年12月31日に発売されました。3人1組の勝ち抜き戦と自由なチーム編成を継承しながら、移動や回避の仕組みを変更しています。物語では草薙京と八神庵の因縁が深まり、シリーズ最初の長編となるオロチ編が本格的に動き始めます。

前作からチーム構成が変わり、レオナ、藤堂香澄、マチュア、バイスが初登場します。八神庵はマチュア、バイスと八神チームを結成しました。ギース・ハワード、ヴォルフガング・クラウザー、Mr.ビッグによるボスチームも参戦します。異なるSNK作品で強敵を務めた3人を同じチームで使用できることは、作品の枠を越えて人物が集まるKOFならではの魅力です。

大会は神楽ちづるによって開催されます。ちづるは草薙家と八神家に関係する重要人物であり、京と庵の力を確かめようとします。その背後では、オロチ四天王の1人であるゲーニッツが暗躍しています。終盤では神楽ちづるとの試合を経て、風を操るゲーニッツとの決戦へ進みます。草薙、八神、神楽の3つの一族にまつわる過去も明らかになります。

戦闘では前方へのダッシュが走る動作へ変わり、相手との距離を素早く詰められるようになりました。攻撃を避ける動作には前転と後転が採用されています。飛び道具を回避しながら接近したり、画面端から逃れたりできるため、前作よりも機動力を重視した攻防が展開されます。通常のジャンプに加えて距離や高さの異なるジャンプを使い分けることで、接近するタイミングも変えられます。

パワーゲージをためると超必殺技を使用でき、最大状態では攻撃力も上昇します。防御中にゲージを消費し、前転やふっ飛ばし攻撃で相手の連続攻撃から抜ける行動も用意されました。守るだけでは押し切られる場面でも、ゲージを使えば攻守を入れ替えられます。

セガサターン版は拡張RAMカートリッジ専用ソフトです。CD-ROMだけでは起動できないため、遊ぶ際は対応する拡張RAMが必要になります。キャラクターの動きを多く保持できる構成となり、CDメディアを利用したアレンジ音楽も収録しています。シリーズの操作感を大きく進化させ、物語と対戦の両面で次作『KOF’97』へつながる重要な1本です。

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