アーケード版『ロボアーミー』は、1991年10月30日にSNKよりアーケード(MVS)で稼働開始され、同年12月20日にAES向けに、1995年にはNeo Geo CD版が発売されました。ジャンルは横スクロールビート&エムアップで、プレイヤーは2名のサイボーグ戦士・マキシマ(1P)とロッキー(2P)を操作して、悪のロボット軍団「Hell Jeed」と戦います。
開発背景や技術的な挑戦
本作はSNK製ビート&エムアップとしては初期の作品の一つであり、MVS基板の能力を活かし、大量に出現するロボット敵や壊せるオブジェクト、パワーゲージによる強力技、そして一時的な無敵状態になる“アーマー形態”など、視覚的に派手な演出を重視した作りが特徴です。
プレイ体験
プレイヤーはパンチやキックに加え、ドラム缶や車体などの拾って投げる武器も活用可能です。Bボタンでジャンプ、Cボタンでパワーゲージ消費の必殺技。全6ステージを通じて中ボス・ボスが登場し、終盤では“アーマー形態”での一撃必殺的な演出が盛り込まれています。ただ、操作のもっさり感や硬直、グラフィック処理の粗さが批判されることもあります。
評価と再評価
稼働当時は一定の人気を獲得しましたが、グラフィックの粗さやテンポの遅さについては賛否が分かれました。近年では、迫力の演出や懐かしさからNeo Geo CD版や復刻配信を通じて、B級的な魅力を持つ作品として再評価されています。
他ジャンル・文化への影響
本作はサイボーグアクションというジャンルの導入例として、後のメカニカル系ビート&エムアップや戦略性のある横スクロールアクションに一定の影響を与えました。
リメイクでの進化
現代リメイクでは、グラフィックの高解像度化、攻撃や移動アニメーションの滑らかさの向上、協力プレイのオンライン化、そしてアーマー形態の演出強化などが期待されます。スコアアタックモードやサバイバルモードの追加も面白いでしょう。
まとめ
『ロボアーミー』は、アーケード初期の意欲作として、重厚な演出と個性的なメカアクションが魅力の一作です。細部に荒さも残るものの、2人協力プレイや破壊演出の爽快感を含め、今なお遊ぶ価値のあるB級名作といえるでしょう。
© SNK CORPORATION 1991

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